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新しい年が始まります。

12月 31st, 2013
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「昨日が終って今日が始まる」という日常の繰り返しの一コマに違いないけれど、1月1日は24時間の区切りではなく、過ぎた365日を振り返り、これからの365日に思いをはせる特別な日。更に数十年の人生を振り返り、自分に残された余生を俯瞰する方もあることでしょう。元旦の朝の街がいつになく静寂に包まれているのも祝日だからというだけではないかもしれません。

自然災害、政治経済、国際関係、会社やご近所、親族、家族との人間関係、挙げたらきりがないくらい問題山積ではありますが、金持ちだろうが貧乏だろうが、強かろうが弱かろうが、賢い者にも愚かな者にも、等しく新年は「未来」という贈り物を届けにやってきます。それぞれの贈り物のリボンの長さは違っても…。この時間というプレゼントをどのように使い切るか、お年玉をもらった子供のように夢を膨らませて考える佳き日、元旦。初日の出の光がすべての人々の希望、決意を照らし、勇気を与えてくれることを心より祈念いたしております。

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タフなフランス人

9月 9th, 2013
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フランス人はどうしてあんなにタフなんでしょう!?子供のころは何故か男の子も女の子も、蚊のように細い体と手足をしていて、すぐ熱を出したり、お腹が痛くなったり、疲れたりするのに、大人になると縦横にビヨ~ンと伸びて、しかも半端でないエネルギーを発散させる怪物と化します。
― 海外出張から戻ったその日の晩から、友人たちと富士山登頂を目指すビジネスマン。
― 平均気温35度の猛暑の夏に一日6時間の日本語特訓を4週間やり遂げるビジネスマン。しかも昼食にはコンビニのカップラーメンを炎天下の路上ですすり食べる豪快さ。
― 学校の送り迎えに、自転車の前と後ろに子供をのせて、後続する上の子供を叱咤しながらすでに赤信号に変わっている横断歩道を、車の流れを止めて渡りきる母親。
― 早朝に日本語レッスンを受け、その足で会社へ向かい、夕方まで仕事をこなす。さらに平日の晩だというのに夫の仕事関係のお客様を自宅にお迎えするために帰宅後、料理にとりかかる奥様。しかもアントレ、メイン、デザートのフルコース。

日本人も毎日ワインを飲んでチーズを食べればこんな「元気印」の国民になれるのでしょうか。さらに彼らは精神面でも強さを発揮します。フランス人自身も認めるところですが、彼らは自己評価がとても高い国民です。良くも悪くも自分の評価は他人様の物差しではなく、自分の尺度で決める人々です。日本人のように「私、本当に無知なものですから」とか「うちの子はバカで困ったもので…」とは絶対に言いません。自分をおとしめた言い方は、彼らにとっては美徳ではないようです。(娘はとってもbrillante- 優秀なのよ。)(妻はきれいでとても優しいんだ。)(自分の日本語は中級程度のレベルだと思う。)等々、ときどきわが耳を疑いたくなることもありますが…。
あるマダムのお宅へ伺ったとき、「庭に咲いているあの花は何でしょう?」と聞くと、「さあ、植物学は私の専門じゃないから。」というお答え。日本人はわからないとすぐ「さあ、何でしょう?」と答えてしまいがちですが、「私は○○の専門家じゃないもので…」とでも言えば、確かにちょっと賢そうですね。ついでにちょっと「嫌味」な感じもしますけれど。
心身ともにタフなフランス人は、「やりたい」「やろう」と決めたら、鉄人のように強靭な体力と鋼のように堅牢な意志で、何が何でも実現させようとします。日本人がねじり鉢巻きで「欲しがりません。勝つまでは!」と何やら悲壮感さえ漂わせるのとは違って、皮肉っぽいユーモアをまとった斜のポーズをつけて、なんだかちょっとスマートにさえ感じます。かつて日本語レッスンに仲良く通っていた美男美女の若いカップル。すでに7歳と4歳の子供もいましたが、奥様はとてもコケティッシュでしかも知的。ご主人様はハンサムで物静かで、いつもにこにこしている。若いのにすでに頭のてっぺんの毛が寂しいのを除けば素敵な紳士でした。二人が見詰め合うところは、とても結婚10年のカップルとは思えないみずみずしい青春の輝きを思わせるものがありました。奥様のモットーは「道に迷ったらより難しそうな方を選びましょう!」でした。教科書は語彙も漢字も文法も盛りだくさんのものを選び、見事日本語検定にも合格。

迷ったときは困難な道を選んで…

フランスへ帰ってからは、再び仕事を始め、部下を従えてバリバリ働いていたようです。ご主人様からのある年のクリスマスカードには「妻は気違い女のように働いている」というメッセージをいただいたくらいです。それから数年後、再びご主人様からのクリスマスカードには、「今年は二人の子供とクリスマスを過ごしています。」と書いてありました。今度はまた、より困難な道を選んで、彼女はいったい何をつかんだのでしょう?

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フランス人のあつ~いバカンス

7月 19th, 2013
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「7月はホントに危ないんです。」

と日本語クラスの生徒、フランス人のビジネスマンが声をひそめます。6月末からフランス人学校は学年末となり、7月の初めには子供たちと母親たちはこぞって故国フランスへ夏のバカンスを過ごすために帰っていきます。東京のフランス人の人口が一気に4分の1くらいに減ってしまう感じです。残った4分の1の人口とは、仕事を続ける父親たち。にわか独身となった父親たちは、夜な夜なスポーツパブなどに繰り出して、しばしの「第二の青春」を謳歌するのだとか。これ、何もフランス人に限りませんが。奥さんが出産準備で里帰りしたときのウキウキしている日本人男性もよくお見かけしますし。でも、久々に手にした「おひとり様」の日々を前に「さて、何して暮らそうか?」という日本人夫のワクワク感の中には一抹の所在なさが入り混じっているのと違って、フランス人夫の「短期単身赴任」状態の高揚感には陰りがありません。

フランスでは、夫婦共働きは当たり前。したがって、家計も家事も半分ずつ負担するのが普通だそうです。最近の日本の若い夫婦も共働きが増えて、同じような傾向にはなってきているようですが、古い世代の女性には「あり得ない夫婦関係」です。しかも、フランスの場合は男女対等というより「女性上位」なのではないかと思われるフシが多々あります。赤ん坊が生まれたあるカップル。奥さんは産休を利用して24時間家にいるわけですが、朝5時に赤ん坊が泣けば、夫が起き出してミルクを与え、そのまま眠い目をこすりながら出勤。「あら、どうしてご主人なの?」「だって、朝5時は彼の番だから。」また、ある企業の社長様は、接待ゴルフの帰り道が地獄のような渋滞になって、夜の9時半にやっとご帰還。ところが奥様はすっかりご機嫌斜めで、社長様が「僕の晩御飯は?」と尋ねると「自分で作って!!」とけんもホロロなお返事。かと思えば、ある奥様は女友達たちと九州方面へ数日間旅行に行くことに。「子供たちはどうするの?」「学校から帰ったら、近くの友達のうちで預かってもらって、晩は夫が帰ってきてから面倒をみるから大丈夫!!」なんと理解のある夫たち!なんと羨ましい妻たち!
本当にフランス人妻は強い。日本人夫婦のようにグレーゾーンが存在しません。「ここからここまでは私の権利。」「そこからここまでは僕の義務。」見事に白黒はっきりつけていらっしゃる。今、フランスでは日本人の若い女の子がモテモテだそうです。彼女たち、「やまとなでしこ」の「や」の字も持ち合わせていないと思うのですが(彼女たちの感性は相当欧米化しているのでは?)、フランス人に限らず、欧米の男性の目には「従順で甲斐甲斐しい」と映るらしいです。欧米女性のゆるぎない権利意識と日々対峙している彼らにはよほど日本人女性は「カワイイ」癒し系と感じられるのでしょうか…。
勿論、すべてのフランス人夫が妻の不在にルンルンではないことも、彼らの名誉のためにも言っておかなければなりません。「妻も子供もフランスで、僕は寂しいよ…。」と本当に悲しそうな顔をされる男性もいらっしゃいます。おっと、彼の奥様はアジア系フランス人でいらっしゃいました…。冒頭のビジネスマンは、胸をはっておっしゃいました。「私は大丈夫ですよ。私は火遊びなんてしません!!」そうそう、彼の奥様は日本人でしたっけ。

 

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灯り

2月 16th, 2013
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「すみませんが、ちょっと暗すぎて本の字がよく読めないんです…。先生にもっと部屋を明るくしてほしいと言っても失礼じゃないでしょうか?」ある日、フランス語会話のレッスンをとっている日本人マダムKから電話がはいりました。マダムKの話によると、リビングのソファでレッスンを受けているが、ただでさえ広いリビングのよりによって窓から遠い奥の場所にソファがあって、昼間だというのに薄暗くて、老眼もあり教科書の字が読みづらいのだとか。本当は懐中電灯でも持っていきたいくらいなのだとこぼしておられる。「遠慮なく部屋をもっと明るくしてもらうよう頼んで大丈夫です。」と申し上げたところ、後日再び電話があって、「先生、どこからかコーナ―用の電気スタンドをもってきてくださったけれど、たいして明るくなくて…でも悪いから我慢します…。」とご報告がありました。
この反対の例が、フランス人の生徒。学校の教室は(日本ではどこでも同じですが)蛍光灯の光が天井から降り注ぎ、影ひとつない明るさの中で勉強します。「明るすぎる」と時々クレームをつけられてしまいます。瞳の色が薄い欧米人は強い光が苦手だという話も聞いたことがありますが…。確かに夏ともなると彼らは一様にサングラスをかけて外出しますね。顔を隠すためとかおしゃれのためにサングラスをする日本人とは違って、(勿論、目を保護するためにかけている方もいらっしゃいますが)本当に必要なのでしょうね。
室内の照明も日本と欧米ではかなり雰囲気が異なります。暗いところで本などを読むと目が悪くなるとかで、日本の家庭の夜の照明は天井から部屋の隅々までくまなく照らし、真昼並みの明るさです。一方、フランス人の家ではほとんど間接照明しか使いません。夜になると、壁に取り付けられたランプやコーナースタンドなどが灯ります。部屋の中には丸い小さな光の輪がいくつかできて、その光の周辺から段々外へと闇のグラデーションが広がっていきます。日本の家の照明が主に白色か明るいオレンジ系の色であるのに対して、欧米の灯りは深みのある暖色が好まれているようです。煌々と電灯が昼間のようについていると、つい仕事の残りをやってしまったり、翌日のことを考えてしまったりと、頭の中は常に覚醒状態のままで休まりません。ドアを開けた途端、薄暗い部屋の小さな灯りの輪が出迎えてくれるなら、「戦意喪失」ですね。
それから夜といえばフランス人はよくsoirée(夜のパーティー)をします。普段、ジーパンとTシャツにスッピンのフランス人マダムたちも、こういうときはお化粧をして、ドレスアップして現れます。まさに一世一代の晴れ姿。でも悲しいかな、蛍光灯の下ではどんなに頑張っても寄る年波を隠せるはずもなく、化粧のりの悪い肌、深いしわ、シミそばかす、およそ女性の大敵と思われるありとあらゆる老いのしるしがあらわになります。ところが、間接照明のリビングでは、まるでフィルターをかけられたように、淑女のお顔が「ウスラボンヤリ」としか見えず、どなた様もなかなかにお美しいのです。谷崎潤一郎も「陰影礼賛」の中で言っています。「美は…物体と物体との作り出す陰影のあや、明暗にある…われわれの祖先は、女というものを蒔絵や螺鈿の器と同じく、闇とは切っても切れないものとして、出来るだけ全体を闇へ沈めてしまうようにし、…ある一か所、首だけを際立たせるようにしたのである。」みんなが幸せを感じられるためにも「薄暗い灯り」はいかがでしょう?このご時世ですから節電にもなりますし…。

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明けましておめでとうございます。

1月 1st, 2013
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昨年はカルチャー教室の再開という節目の年になりました。昔参加してくださっていた方々と久々にお目にかかることが出来ました。また才能と意欲に溢れた先生方にも恵まれました。いろいろな方々に助けられての船出です。
今年はフランス文化の発信ばかりでなく、日本文化の紹介にも目を向け、日仏双方からの交流を進めていきたいですね。参加してくださる皆様といっしょにこのような交流の場を築いていくのがインターカルチャーの目標です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
この新しい一年が皆様にたくさんの贈り物を運んできてくれることを祈っております。
健康、成功、友情、出会い、富等々(切りがないのでこの辺でやめておきます…)

正月飾り

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はじめまして

10月 1st, 2012

私、小さな小さな日本語学校とカルチャー教室の一応校長をやっております。

日本語学校は、ちょっと変わっていてほとんどの生徒がフランス人です。

カルチャー教室もかなり変わっていてフランス語か英語で料理とか手芸なんかを習うことになってます。こちらは日本人対象ですけど。

長年やっていると、おもしろい生徒がたくさんでてくるんですね。フランス人ですから、どなたも個性豊かなんですが、みなさん教壇に立って教えられるくらいの一家言をお持ちで・・・。正しい、正しくないは別として。

何が起きてもヘコマナイくらい誇り高いフランス人の生き方、考え方は強烈!今の日本人はちょっと元気がなくなっちゃっているけど、「楽しむために生きている」フランス人のエピソード、ボチボチお届けいたしますので、眉につば塗り、斜めに構えてお読み下さい。

本日はめでたい<初ブログ>。処女航海を祝って乾杯。

A votre santé ! (乾杯!)

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