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麻雀サロン:講座ご報告(2014年1月17日)

1月 17th, 2014
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2014年最初のサロンはこの麻雀サロン。連日の寒さもなんのその、マリのリビングで今年もまた麻雀卓を囲んで、ガチャガチャ牌をかき回しながら、楽しい午後が始まりました。

今回は麻雀歴ゼロという初めての方の参加もありましたので、まずはルールの説明からスタートしました。すでに何回か参加されている方も「もう一度ちゃんとルールが聞けて嬉しいわ。」と言ってくださり和やかに進んでいきます。ゲーム中は皆様、牌の行方と自分の持ち駒とのにらめっこで、結構真剣ですから、フランス語どころではないシーンも。でも休憩のティータイムになると、温かいお茶とお菓子の力も加わって、皆さんの舌も滑らかになります。本日は、ドイツ産のスパイシーなお茶を熱々でいただきます。昨年のクリスマスにアルザスのMarché de Noëlへ行かれた方のお土産のビスキュイ-但しアルザスのものではなく、Reims(ランス)のCroquignoles(クロッキニョル)という指型のハードタイプのビスケット。フランス人の子供がおやつにビスケットをココアやお茶に浸して食べているのを見ますが、このビスケットはまさにそうしたくなります。マリの準備したお菓子は「柚子風味のパウンドケーキ」。東洋と西洋がテーブルの上に仲良く並びました。麻雀卓でも中国生まれのゲームをフランス人と日本人が日本語とフランス語のチャンポンで遊ぶという実にコスモポリタンな世界が出来上がっています。

次回は2月14日を予定しています。この不思議な世界をぜひお試しあれ。

カルチャー講座

おふらんす的審美学

1月 15th, 2014
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夏休みが間もなく始まるというある日のこと、フランス人のママがため息交じりにつぶやきました。
「今年の夏は大変なの。息子が手術を受けるから。」
「え~ッ、何の手術?」
「耳の手術。」
「耳??」
「そォ、息子の耳は離れすぎているからね。友達に馬鹿にされるのよ。ダンボの耳みたいだって。」
「ダンボ耳」は子供の間でいじめの種にもなるらしいのです。彼女のご主人も同様の理由でやはり子供のころに手術を受けたとか。
「日本はどう?」と聞かれても、まずそんな理由で耳を手術した話は聞いたことがありません。そういえばイソップ物語でしたか…「王様の耳はロバの耳」というのがありましたっけ。王様の理髪師だけがこの秘密を知っていて、王様に口止めされていたのにどうしても言いたくて、井戸の中に大声でこの秘密を叫ぶというお話。欧米人にとって耳はずいぶん古い昔から顔の大事なパーツだったんですね。
時は遡って、サッカーワールドカップが日韓共同で開催された2002年のこと。ブラジル対ドイツの決勝戦でブラジルが勝利した翌日、日本語学校のクラスで試合を見たフランス人マダムたちが話しています。
「ドイツのキーパーのカーンはすばらしかったわね。」
「ホント!!でもブラジルの攻撃はそれにもましてすごかったわね。」
「ロナウドのゴール!ロナウジーニョとか精鋭揃いのチームだものね。」
「でもどうしてあの人たち、歯並びがあんなに悪いの?!」
「そうそう、残念よね。美しくない!!むしろ醜悪だわ。」
思わず口元に手をもっていきたくなる会話です。
「だって、生活が貧しい家の出身が多いんじゃない?歯の矯正どころじゃないでしょ??」と反撃を試みるも、「あーら、フランスではみんな子どものときに矯正するわよ。保険がきくから。」とかわされました。日本では、歯の矯正は保険外ですが、フランスでは歯並びが悪いのは「ビョーキ」とみなされているということですね。多くの日本人の歯並びもブラジルのサッカー選手並みに「醜悪」の部類に入れられているのでしょうか。日本人がチャームポイントにあげる「八重歯」は、欧米の人にはドラキュラの牙にしか見えないことでしょうが、さすがにフランス人マダムたちはそんなことはおくびにも出しません。記念写真を撮ると、日本人はほとんどの場合、口を閉じるか、かすかに前歯をのぞかせる程度にしか開かず「アルカイックスマイル」なのですが、フランス人はまるで歯医者に行った時のように上下の歯をニッと出して笑っていらっしゃる。本当に美しい歯並びなのです、皆様。

また最近来日した若いフランス人マダムは、やっとマユを整えてくれるサロンを見つけたといって喜んでいます。いつもかわいい素敵な服装で現れますが、一体彼女のワードローブには何着服が並んでいるのかと思うくらい2度同じ服を見たことがありません。本当にお洒落です。その彼女いわく、「パリには手足のむだ毛を処理してくれるサロンがたくさんあるんだけど、東京でどこか知らない?」あるにはあるのでしょうが、余り一般的ではないような…。
「手足のむだ毛処理は本当にとっても大事なことなのよ。足のむだ毛がひどい人はスカートがはけないので、パンツになっちゃうの!」
いやはや、フランス人の審美的生活、なかなか大変です。

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