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アートサロン(茶箱):講座ご報告(2013年6月18日)

6月 27th, 2013
アートサロン(茶箱):講座ご報告(2013年6月18日) はコメントを受け付けていません。

今日、茶箱を教えてくれるのはイングリッド。静かな住宅街の一軒家 - 正確にはセミデタッチタイプの戸建てとでもいいましょうか。門扉は二つ。建物の右にイングリッドの家の玄関があり、左手には上に上がる階段があり、他の方の住居になっているようです。しかし、イングリッドの家にも2階があるようですので、建物の構造がいまいちよくわかりませんが…。代々伝えられてきた18世紀の重厚な家具の並んだリビングから2段ほど下がったところが食堂になっていて、今日はそこで茶箱を教えてもらいます。食堂の奥の壁の掛け時計がおもしろい。直径50㎝はあろうかという大きな時計はフランス製だそうですが、太くていかにも重そうな鉄の針が時を刻々と刻んでいます。でもイングリッドいわく、「針が下へおりてくるときは、上がるときよりストンと落ちてくる感じ」なんだそうです。その時計の左右には、日本の浮世絵が飾られています。右は誰の作かわかりませんが、芸妓が料亭かどこかの玄関にたっている図、左は琴の前になよっと座った女性を描いた上村松園の作品。日仏文化融合の壁面です。

さて、本日のサロンでは5Kという小さなサイズの茶箱に和紙を貼っていきます。和紙の柄にもよりますが、だいたい60㎝×90㎝1枚でフタと本体をカバーできるようです。ただし本体上部のフタを受ける突出部分は他の単色和紙で覆います。工程は次のように進みます。
1)フタ部分の寸法を測り、それに合わせて和紙を切り出します。ポイントは和紙を実寸より1㎝弱多めにのりしろとしてカットすること。
※本日は時間の関係で省きましたが、和紙を貼る前にまず茶箱全体を白のペイントで塗って乾かせておくと和紙に茶箱の木の目地が浮き出ないのでより美しく仕上がるそうです。
2)フタの表面にまんべんなく糊(木工用の白い糊を水少々でのばしたもの)を大きな刷毛で塗っていきます。塗り残しがないようにいろいろな角度から確認します。和紙をかぶせて、布で中央から外側へと空気を抜いて表面が滑らかになるようにします。フタの側面は長い面をまず対称に糊を塗って和紙をかぶせ、同様に布で空気を抜きます。次に横の短い側面、2面も同様にして和紙を貼りつけます。

3)本体の突起部分に使用する無地の和紙(本体に貼る和紙の色に調和するような色を一色選びます。)の寸法をはかり、糊を直接木の部分に塗って、和紙を貼っていきます。このときもフタと同様、長い側面をまず2面、次に短い面を2面貼っていきます。

4)本体側面の寸法を測り、和紙をカットします。今回は2面を一続きに切り出し、もう1面を別途カットしました。ふたのかぶさる部分の和紙も忘れずにカットしておきます。さらに本体底部分は、実寸より数ミリ小さ目にカットしておきます。
5)長い幅の側面から糊付けし、和紙を順番に貼っていきます。茶箱の和紙貼り付けで最も技術を要するのは、角の処理です。余った角の部分はまず垂直に切り込みを入れ、片方を斜め切りにして厚みをなくします。側面に和紙を貼る際注意するのは、フタの柄行との連続性を考慮して位置を決めることです。よく見ると、柄のうねりの方向があったり、微妙な色の連続性などがあるので、その流れに合わせて柄行を配すとすっきりします。最後に底を貼って完成です。
6)サロンでの作業はここまでですが、1日糊を乾かせてから、ニスを3度ほどかけて完成させます。
糊が乾ききらないうちに、紙の上などに置いておくと、和紙がはがれてしまったりします。乾かすときは出来るだけ底部分を床から離しておくことをお勧めします。はがれてしまった部分は同じ和紙の端切れで補正して、上からニスをかければほとんど目立たなくなります。


ここまでの工程は、途中ではさんだランチの時間を除けば、およそ3時間半くらいで終了すると思います。ランチには、イングリッドがアペリティフのチーズ、アントレのサーモンマリネ、トマトタルトまで用意していてくれました。さすがにワインのおすすめは丁重にお断りいたしましたが…。タルトの生地は、小麦粉とオリーブオイル、水、塩少々、お好みのハーブ(本日はローズマリー)を加えてこねあわせてそのまま型にのばすだけという超簡単レシピーでしたが、バターも卵も入らないとてもヘルシーな生地です。
本帰国を間近に控えたイングリッドですが、食堂を作業用にきちんとしつらえ、しかも手作りのタルトでもてなす、というフランスのおもてなしの心を今日もまた学びました。心も胃袋も「わしづかみ」にされたよき一日をイングリッドに心から感謝。Bon retour !

アートサロン

フランス菓子サロン:講座のご報告(2013年6月13日)

6月 21st, 2013
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連日のカラ梅雨で夏の水が心配され始めていましたが、台風の接近で本日は待望(?)の雨。時折雨脚が強くなる中、白金台のフロランスの自宅にスイーツ大好き女子が集まりました。レッスンの始まる前から、リビングやキッチンの素敵なインテリアに皆さま興味津々。鳥のいない藤製の鳥かごの中には藍染のきれいな水用の陶器が3つほどかけられています。となりには朱色のとんがり帽子を思わせる収納箱。その上の壁には様々な筆が絵画のように並んだ巨大写真。シノワズリコーナーという感じです。反対側の出窓には大きな帆船。こちらはスエーデンのお友達からのプレゼントだとか。やっとリビングからキッチンへたどり着いたと思ったらまたもや気になるものがたくさん目にとまります。まず出窓の下に置かれたスパイスラック。下に回転盤を置いているので、くるくる回ってとても便利そう。キッチンの隣の部屋に通じるガラス戸に下げられた「Laundry 」と書かれた木製のボードには小さな靴下が吊るされています。お子さんが赤ちゃんだったときに使っていたものだそうです。思い出の品を捨てずに上手にインテリア小物に再利用しています。さてさて、今度こそレッスン開始です。

必要な材料は事前にすべて計量され、カウンターに並べられています。「誰から始める?」と、フロランス。とにかく自分でやってみる、というのが彼女の主義のようです。冷やす時間の都合上、まずはVerrine de crème au citron et son crumble au chocolat (レモンクリームのヴェリーヌ、チョコレートクランブル)のレモンクリームから始めます。レモンの皮をすりおろし、レモン汁、砂糖、コーンスターチを鍋に入れて火にかけてゆっくり混ぜていきます。途中で卵を混ぜいれてとろみがついたらガラスの容器(ヴェリーヌ)に均等に分けいれて冷蔵庫で冷やしておきます。次にチョコレートクランブルを作ります。アーモンドパウダー、砂糖、バター、小麦粉、カカオパウダーをミキサーにいれて撹拌します。それをバッドに広げ、オーブンで焼きます。途中何回か出してかき混ぜると、ボソボソとしたクランブルの出来上がりです。冷ましている間にマスカルポーネに砂糖をいれてよく混ぜ合わせます。これを冷やしておいたレモンクリームの上に少量のせて、その上からクランブルを散らせば完成です。

次はTartelettes frangipane aux fraises(イチゴとフランジパヌのタルトレット)に挑戦。タルトレットは小型のタルトのことです。フランジパヌはアーモンドクリームです。まず、小麦粉、アーモンドパウダー、卵、砂糖、バター、塩を混ぜてタルト生地をつくります。ボール状にまとめて冷蔵庫で1時間ほどねかせます。レッスンではすでにねかせておいた生地を使って銘々が麺棒でのばして、型に敷きこむ練習をしました。作業台は、打ち粉で真っ白になり、四方八方から麺棒で生地をのばす腕・腕・腕…

フロランスが一つ見本を作ってくれましたが、さすがプロです。厚さは均等でぴったりと型に敷きこまれています。アーモンドクリームは、アーモンドパウダー、砂糖、バター、卵、生クリームで作ります。お気づきのことと思いますが、すごいカロリーです。生地にもクリームにもバターとアーモンドパウダー、砂糖がどっさり使われます。タルトレットにこのクリームを注ぎいれたら、オーブンできつね色に焼き上げます。飾りにイチゴをのせて上から粉砂糖を振りかけて出来上がりです。今回はイチゴをつかいましたが、他にはフランボワーズ、パイナップル、キーウイなどでもいいそうです。また、大きなタルトにして、いろいろな種類のフルーツをのせてもきれいです。さらにイチゴのクリーを作ります。イチゴと砂糖、水を合わせて沸騰させてしばらく煮たら、冷ましてミキサーにかけます。イチゴのつぶつぶをふるいにかけて取り除き、滑らかなクリーにします。大きな四角形の白い皿に、各自がタルトを載せて、クリーでデコレーションに挑戦します。そしていよいよ食卓へ移動して試食タイムです。

レモンクリームはレモンの風味が際立っています。チョコレートクランブルの食感と滑らかなクリームを交互に楽しみます。タルトレットは、フランジパヌの甘くてリッチな味にイチゴの酸味がとてもよく合います。ヴェリーヌもタルトレットも日本人の感覚の1.5倍の量で、2つのお菓子をいただいたらすっかり満腹。夕飯はパスしなければ大変なことに…。当のフロランスは、どうしたことかお菓子を一切れも口にしません。「フランスへ帰るから…」とどこかで同じセリフを聞いたような。フランス人のマダムたちは、本当にフランスへ帰ったらおいしいものをたっぷりいただくつもりなんですね。たくさん食べた後にダイエットするより、おいしいものをたくさん食べる前にダイエットするほうが精神衛生上いいかもしれませんね。

◆マダムのアドバイス:
イチゴのヘタは、洗ってからとること。洗う時にヘタを取るとイチゴが水っぽくなってしまうのね。

菓子サロン

フランス料理サロン:講座のご報告(2013年6月10日)

6月 17th, 2013
フランス料理サロン:講座のご報告(2013年6月10日) はコメントを受け付けていません。

バカンスまであと3週間という今日のレッスンのテーマは、「Légumes du Soleil 太陽の野菜たち」。フランス人のウキウキ感が伝わってくるようなタイトルです。6月という月は、子供がいるフランス人家庭なら、学年末でもあり、学校の行事がいろいろあってマダムたちはにわかに忙しくなります。1年間の子供の成績、素行などについて、日本と同じように「保護者面談」があり、進級できるかどうかという深刻な問題を抱える家庭もでてきます。また、「学芸会」のようなものもあり、子供たちが舞台の上で歌ったり、ダンスをしたり、劇をしたりするのを、両親が招待されて見に行きます。更に夏を前に日本を離れ、フランスへ帰国したり、他の地へ赴任することが決まった家族の子供たちのために「さよならパーティー」も開かれます。マダムたちのプライベートでも離日する友人たちのためにあちこちでパーティーを開くので、いささか皆様お疲れ気味。ヴァレリも前日遅くまで集まりがあったようでちょっと寝不足のご様子です。
まずレッスンの前にお茶をいただきながら、おしゃべりをひとしきり。「間もなくバカンスですね。」と水を向けると、「ウイ~!ソウソウソッ!!」ととても嬉しそうなお返事。日本人だってバカンスは欲しいですが、仕方がありません。せめて太陽をいっぱい浴びて育った野菜の料理に挑戦いたしましょう。

今回はオーブンがフル回転するため、手順よく段取りを決めて行かないととても2時間では終わりそうにありません。ヴァレリのお手並み拝見!
まずポレンタ用に輪切りにしたトマトを150℃のオーブンで30分ほどじっくり焼いて水分をとばします。その間にデザートのspritz(スプリッツ:サブレの一種)の生地を作って絞り袋にいれて、クッキングシートを敷いたバッドの上にS字を描きながら形を絞り出していきます。オーブンからトマトを取り出し、温度を180℃に上げて、スプリッツを入れて15分ほど焼きます。うっすらと焼き色がつく程度がベストなので時々チェックを入れます。その間に、ズッキーニとフェタチーズのタルトにとりかかります。半月切りにしたズッキーニとみじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルでじっくりと全体がしっとりするまで炒めます。タルト型に冷凍のパイシートをのばして敷き込み、ここにズッキーニを加え、卵、生クリーム、フェタチーズをよく混ぜ溶かしたものを流し込みます。オーブンからスプリッツを取り出し、そこへ今度はタルトを入れてやはり180℃で35分ほど焼きます。その間にチキンロールを準備します。鶏胸肉を観音開きにして、コップの底で叩いて全体を平らにします。コッパ(生ハムの一種)、リコッタとマスカルポーネを合わせたチーズ、トマト、バジルの葉を重ねてしっかり巻いて、タコ糸をかけます。オリーブオイルでじっくりと焼き色をつけて焼きます。最後にポレンタを作ります。ミルクと水を沸騰させてポレンタの粉(とうもろこし粉)を振り入れ、弱火にかけて6~8分静かにかき混ぜ、最後にチーズを加えます。耐熱皿に移して輪切りのトマトを並べ、チーズを散らします。ズッキーニのタルトにおいしそうな焦げ色がついてきたので、オーブンから取り出し、続いてポレンタを入れて10~15分焼きます。最後のこの工程までオーブンには2時間の間に5回も料理の出し入れがありました。(スプリッツは2回に分けて焼きました!!)大変緻密な計算で、温度管理から調理順番まで完璧に流れが組み立てられていました。お見事!!

いよいよ試食タイムです。ズッキーニとフェタのタルトは、ズッキーニの甘味とフェタチーズの酸味がほどよくマッチしていて、思いのほか軽く、夏の疲れた胃袋にもやさしい料理です。メインはチキンロールとポレンタ。チキンロールは、さっぱりとした胸肉にコッパハムの塩気とトマトの酸味が融合し、バジルの香りが全体をひきしめています。ポレンタはチーズがはいり、なかなかのボリュームです。ポレンタは、かつて貧しい人たちの主食に用いられていたので、余りいいイメージではありませんでしたが、近年また料理の付け合せとして見直されているとか。今日の料理に合わせたのは、Rosé d’Anjou(ロゼダンジュ)。ロワール川のアンジュ地方の軽やかなロゼを冷たく冷やしていただきました。夏、友人や家族との食事によく登場するそうです。デザートには、ヴァレリが作っておいてくれたりんごの冷たく冷やしたコンポートにスプリッツを合わせていただきます。甘さをおさえたサクサクのサブレとりんごの優しい甘さがあとをひきます。

また、食卓では料理についての質問のほか、フランス語についてもいろいろな質問が飛び交いました。ヴァレリはそのひとつひとつに丁寧に答え、それを熱心にメモ書きしている方もいらっしゃいました。料理の豆知識だけでなく、いつも疑問に思っていたフランス語の言い回し、でも誰に聞いたらいいのかわからなかったことが聞けるのも、ヴァレリの気取らない人柄とこじんまりとした人数での会食のおかげです。お腹は満たされ、頭の引き出しにも新しい知識が加わり、幸福度120%の異文化体験の3時間は瞬く間に幕切れとなりました。

◆マダムの料理アドバイス:

絞り袋にクリームなどを入れるときは、背の高いコップに袋をいれて作業すると一人でも楽に注入できるのよ。

◆食卓で使えるフランス語表現:
日本語の「ごちそうさま」にあたるフランス語は?

  1. C’était délicieux. (おいしかったです。)
  2. J’ai bien mangé. (たくさんいただきました。)
  3. Je suis calé(e). (お腹がいっぱいです。)

1)はどんな場面でも使えます。一番無難な表現かもしれません。3)のcaléは動詞calerが語源で、「固定する」という意味ですから、「もう動けない」という感じも含んでいて、くだけた表現のようですから、あらたまった場面では使わないほうがいいかもしれません。

カルチャー講座, フランス語, 外国語, 料理サロン

Sortie amicale:交流会(2)月島・佃島散策 2013年6月4日

6月 12th, 2013
Sortie amicale:交流会(2)月島・佃島散策 2013年6月4日 はコメントを受け付けていません。

早々と梅雨入り宣言がでたものの、さっぱり雨が降らない関東地方。本日もカラリと晴れて散策日和となりました。フランス人マダム3人と日本人5人が月島佃島界隈をbalade(バラード:散歩)します。まずは月島を背にして時計の針とは反対回りに佃島の川沿いを一周。

佃島:
佃島は、小さな砂州だったところを江戸時代に埋め立てて、漁師たちが住むようになった島ですが、この漁師たちが只者ではなかったらしいです。本能寺の変が起きたとき、堺にいた徳川家康は、素早く逃げ帰りましたが、この時船を出して家康の脱出を助けたのがこの漁師たちで、家康は彼らのことを忘れず、江戸幕府を開いたとき、呼び寄せてこの島に住まわせたのだそうです。彼らが以前住んでいた佃という地名がこの佃島の名の由来だとか。そして将軍様に東京湾でとれた魚を献上し、残った魚を塩や醤油で煮て保存食として売り出したのが「佃煮」の始まりとも。

石川島公園:
細い路地に小さな家がひしめいているエリアを抜けると、川辺の「石川島公園」に出ました。この公園は上段と下段の二層構造になっていて、下段は隅田川の水辺近くを川の流れに沿って、広々とした散策路が続きます。木々が涼しげな影を作っている上段の散策路からは、隅田川と対岸が一望できます。遠くにはスカイツリーがビル群の上から顔を出しています。この公園の北端に「パリ広場」があるのをご存知ですか?今回の散策メンバー、フランス人も日本人もだれもこの広場のことを知りませんでした。
1997年に「フランスにおける日本年」を記念してパリ16区にPlace de Tokyo「東京広場」が作られたそうですが、(16区にそんな広場があるとは初耳!!)その返礼ということでしょうか、1999年に「日本におけるフランス年」を記念してこの公園に「パリ広場」を作ったそうです。なぜ佃島の石川島公園に? ‥ 理由は二つ。ひとつはセーヌ川を思わせる隅田川が流れているから。二つ目は、1991年に当時パリ市長だったシラク元大統領が、この公園にマロニエの木3本を贈ったからだそうです。
更にこの広場の奥に銀色に光るアーチ形のモニュメントを発見。子供たちが手をつないだ形がモチーフになっていて、アーチの上には《友情から未来へ》という銘が記されています。これは、東京フランス人学校Lycée franco-japonaisと、明正、城東、佃島小学校の子供たちが共同制作したものだとレリーフに書かれています。これを作った子供たちは今では20代の若者に成長しているはずですね。みんなどんな大人になったんでしょう?こんなにひっそりと忘れられかけている「パリ広場」、ちょっと残念な気もしますが…。
フランス人マダムたちはおしゃべりに余念がありません。「とっても気持ちがいい所ねェ!人が全然いないし、何て静かで素敵なんでしょう!」「あんな大きな桜の木が、ほら枝が川の水につきそう。春にここでお花見をしたらきっと素敵ね。」太陽が大好きなフランス人はご機嫌です。サングラスをかけて、太陽をシャワーのように浴びながら闊歩しています。かたや日本人マダムたちは日傘をさしたり、島の地図をすっぽり頭からかぶって日よけにしている方も…。
パリ広場・モニュメント

 

佃公園:
佃公園に入ると、江戸時代に使われていた船着き場などが残っていて趣が少し変わります。海上安全の守り神をまつっている佃島の住吉神社は小さな神社ですが、手入れも行き届いていて、歴史を感じさせます。ここで、メンバーのひとりのムッシュウがこの神社に奉納する「かっぽれ」という踊りをご披露くださり、フランス人も日本人も大喜び。住吉神社のカッポレは、漁師が漁をしている様子を表す踊りだそうです。
次に佃天台地蔵尊へ。ここは間口1メートルあるかないかの細い路地のなかにある地蔵堂。見所は地蔵尊ももちろんのことながら、このお堂の半分くらいを占めて天井を突き抜けて天高くそびえる銀杏の大木です。外から見ると、屋根の上に忽然と大木が現れる、という感じです。1時間少々で佃島一周の散策は終わり。お次は月島の「もんじゃ焼き」です。
佃天台地蔵尊と住吉神社

月島:
月島は佃島より歴史は新しく、明治になってから東京湾の土砂を使って埋め立てて築かれた島です。明治政府の富国強兵策により鉄工所が建設され、人口の流入もそのころから起こったようです。島の子供たちがおやつに小麦粉を水で溶いたものを鉄板で焼いて食べたものが、文字が書けるような濃度のものだったところから「もんじ(文字)焼き」→「もんじゃ焼き」となったとか。
約70店舗もある中で、本日は「蔵」へ。12時に予約を入れて行きましたが、すでにほとんど満席状態。天井には巨大空調機が4台ほど取り付けられていますが、そこから霧のような冷気がすごい勢いで流れ出ています。でも入り口は全開放、すべてのテーブルの鉄板はカッカと火が入ってモウモウと湯気と煙を出しているので、寒いとは感じません。最初にオーダーしたのは、クリームもんじゃ。お店の方が実演して作り方を教えてくれました。向島出身のムッシュウは、邪道だとおっしゃっていましたが、フランス人マダムたちはおいしそうに食べています。次にムッシュウお勧めのオーソドックスなもんじゃを注文。マリオンが挑戦します。なかなかの「ヘラさばき」です。カンカンカンと二つの金属ヘラをリズミカルに動かして、もんじゃをまとめていきます。それをお店の人がみて、「あ~ら、上手ねェ!」とびっくり。「お料理の先生なんです、この人。」と説明されて、「あ~、だからね!うまいわけだわ!」最後にやきそばを注文。粉ものですっかりお腹がふくれてしまったマダムたちは全部は食べきれません。ムッシュウは慣れたもので、お持ち帰り用の容器を店の人に頼んでいます。これはとてもいいシステムですね。今度また月島にきたら是非活用したいものです。
食後の散策は、月島の細い路地を歩きます。「見て!洗濯機が家の外にある!」「私達の声、ちょっとうるさいかしら?」「あの蜘蛛の巣みたいな電線、こわい!!」etc…フランス人ばかりでなく、日本人にも発見と驚きの一日でした。皆様、お疲れ様でした!!

もんじゃ焼き
路地散策

交流会

フランス料理サロン:講座のご報告(2013年5月25日/28日)

6月 4th, 2013
フランス料理サロン:講座のご報告(2013年5月25日/28日) はコメントを受け付けていません。

今回は、「男子厨房に入る」というテーマで、パテとデザート一品をヤスミナに習う予定でしたが…
25日(英語)は女性7人、28日(フランス語)は女性5人と男性1人という結果で、男性陣に送ったラブコールは見事惨敗となりました。そのうちまた懲りずに企画いたしますので、そのときは是非男性の皆様ご参加ください。この報告をご覧になったらその気になっていただけるのでは…。

ダイエット中のヤスミナ:
「どうしてダイエットを?」という参加者の方の質問に、「夏になるから」とのお答え。「ビキニを着たいから??」「薄着になるから??」という参加者の方々の憶測は裏切られました。「夏休みにフランスへ帰ると、おいしいものがたくさんあるから、つい食べてしまうのね。だから今のうちに体重を落としておくの。」彼女のダイエットは「サラダと豚肉以外の肉だけを食べる」というもの。炭水化物も甘いものも、ワインもご法度。ですから、食卓で彼女が食べたのはサラダ菜とチーズ少々のみ。ちょっぴりワインを飲んでいましたが。お手製のマカロンなんてとんでもない。すでに1週間続けているそうですが、よく不機嫌にならないものだと、感心してしまいます。しかも、毎日1時間くらい軽くジョギングしたりしているとか。以前より少しスマートになったかどうかは微妙です。わずか1週間のダイエットでは何とも…。にわかに自分のかつてウエストがあったあたりに手をやってしまいました。
とにかく今回は「ダイエット」には最悪のメニューです。そうとわかっていてもついつい両目を閉じて口へと運んでしまう「太らばもろとも!」の世界です。

― 田舎風パテ。(豚肉と鶏レバーがギューギューに詰め込まれた肉塊です!)
― りんごのカラメリゼ、スペキュロスクリームのヴェリーヌ
(マスカルポーネがたっぷり入ったデザート。シナモンの利いたりんごと絶妙なハーモニー!)
その他、4〜5種類のチーズにカイザーのパン。レッスンで習ったパテ以外に、ヤスミナが事前に作っておいた「鴨肉のパテ」(ピスタッチオとヘーゼルナッツが入っていて美味!)と「スパイシーパテ」(レッスンで作ったパテより香草がふんだんに入っています。これも美味!)さらにお手製のリエットまで並びました。デザートも毎度のことながらヤスミナ特製「マカロン」。(毎回、季節に合わせた色とフレーバーで登場します。)

25日は快晴。広々としたテラスに食卓が準備されていました。都心とは思えない静かな昼下がり。吹き渡る風が心地いいパラソルの下で、ピクニックのような楽しいランチが始まります。ワインの1本目はBourgogne Pinot Noir (ブルゴーニュ ピノノワール)。くせのない爽やかな後味ですが、決してパテに負けてはいません。次にチーズといっしょに出されたのはCôte du Rhôhe Mélodie du Rhône
(コートデュローヌ メロディ デュローヌ)。濃厚なチーズたちに負けないパンチを持ったワインです。フランス料理では、ワインは弱いものから強いものへと変えていくのがよしとされています。確かに軽やかな前菜から相当ヘビーなメインまでいきつくと、舌もちょっとやそっとの香りでは驚かなくなっています。
28日は薄曇りで風もちょっと強めに吹いていました。そこで食事は初夏らしく向日葵が飾られた室内のテーブルでいただくことに。デザートとコーヒーはテラスに移動。小さな竹林に囲まれたコーナーのソファで、おしゃべりが弾みます。「一刻千金」[素晴らしい時間をありがとう! ヤスミナ!

こぼれ話:
今回のパテ用には、豚の肩ロース肉と鶏レバーをミンチしましたが、そのRobot(フードプロセッサー)が優れものでした。[ Kitchen Aid ]のスタンドミキサー、アメリカ製です。色が何とも素敵な紫色なんですが、その機能がまたすごい。メレンゲなどのクリーム撹拌、肉などのミンチ、アイスクリーム、パスタ、パンなど、部品をちょこちょこと変えればいろんなことができてしまう!!本体だけでも5万円弱はするので、年に1回か2回しか使わないのでは、器械が泣きますね。ちなみにミンサーがなくても、肉屋で肩ロースを挽いてもらえば大丈夫だそうです。(ホッ…)

●ある参加者のお言葉:
「例えただの紙ナプキンでも、こんな風に2色の大小を組み合わせるだけでおしゃれになるのね。」

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