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Archive for 12月, 2013

新しい年が始まります。

12月 31st, 2013
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「昨日が終って今日が始まる」という日常の繰り返しの一コマに違いないけれど、1月1日は24時間の区切りではなく、過ぎた365日を振り返り、これからの365日に思いをはせる特別な日。更に数十年の人生を振り返り、自分に残された余生を俯瞰する方もあることでしょう。元旦の朝の街がいつになく静寂に包まれているのも祝日だからというだけではないかもしれません。

自然災害、政治経済、国際関係、会社やご近所、親族、家族との人間関係、挙げたらきりがないくらい問題山積ではありますが、金持ちだろうが貧乏だろうが、強かろうが弱かろうが、賢い者にも愚かな者にも、等しく新年は「未来」という贈り物を届けにやってきます。それぞれの贈り物のリボンの長さは違っても…。この時間というプレゼントをどのように使い切るか、お年玉をもらった子供のように夢を膨らませて考える佳き日、元旦。初日の出の光がすべての人々の希望、決意を照らし、勇気を与えてくれることを心より祈念いたしております。

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フランス菓子サロン:講座ご報告(2013年12月9日)

12月 11th, 2013
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フロランスの玄関外にはサンタクロースが置かれ、交流会で作った正月飾りが扉にかけられています。リビングの暖炉の前に置かれていたソファは窓と対面する位置に変わっています。クリスマスシーズンには、暖炉がメインになるのだそうです。そのわきにはツリーと大小さまざまなキャンドルに火がともされて私たちを歓迎してくれます。テーブルもクリスマスらしい演出がほどこされています。ナプキンまでかわいいサンタクロースの絵柄です。日本のクリスマスは本来のクリスマスの意味とはかけ離れたところで楽しまれていますが、クリスマスグッズや料理、菓子、そしてプレゼントなどワクワクする要素が満載のイベントですから、経済的な効果も考えれば大いに楽しんでいいのではないかと思います。

本日のメニューは以下の通りです。
–       Bûche de Noël au chocolat (チョコレートのビュッシュ・ド・ノエル)
–       Fruits déguisés (フルイ・デギゼ)

ブッシュ・ド・ノエルは、スポンジ生地をロール状に巻いて木の丸太形に作る菓子ですが、もっと失敗が少なくて簡単に作れるものをということで、今回は長方形の型でスポンジ生地を焼きました。スポンジ生地は器械ではなく手で根気よく混ぜましたが、そうすることでたくさん空気がはいるのでずっと柔らかく仕上がるのだそうです。皆さんで協力してしっかり泡立てたので、本当にフワフワの生地に焼き上がりました。糸鋸のような道具でスポンジを3枚に薄くスライスします。たよりなくフワフワしている生地がスーッときれいに切られていきます。次にラム酒入りのシロップを生地に吸わせて、チョコレートガナッシュを3層に塗り付け、外側の全体もガナッシュで覆って、冷たく冷やしていただきます。デコレーションは砂糖菓子のモミの木や、きのこ、サンタクロースなどを載せて、最後に粉砂糖を上からふって雪化粧。テーブルでは、フロランスが予め作っておいてくれたビュッシュ・ド・ノエルをいただきました。チョコレートガナッシュも上品な甘さです。チョコレート職人のフロランスですから、チョコレートの品質にはかなりうるさいようで、フランス製のものを使っているそうです。

次にフルイ・デギゼ。アーモンドパウダーと粉砂糖を同量(かならずこの二つは同じ分量で)混ぜ合わせます。アーモンドエッセンスを数滴たらして、水を少しずつ加えて粘土状にします。マジパンの出来上がりです。これに好みの着色料を入れて、さらによく練って色づけします。まずバラの花に挑戦。テーブルに砂糖を振ってマジパンを薄く伸ばして花弁を丸くくりぬきます。円錐形の芯を作って、そのまわりに花びらをぐるりとはりつけていきます。「バラじゃなくて椿の花だわ!」などと言いあいながら、楽しい工作の時間となりました。次にマジパンを棒状にのばし、適当な大きさにカットして、丸くのばしてドライフルーツやナッツをのせます。デーツやプラムのような大きなものは縦に切れ目をいれて、その中にマジパンを詰めます。クリスマスの食後、コーヒーなどといっしょにつまむお菓子だそうです。これは、自分たちで作ったビュッシュ・ド・ノエルといっしょに小さな箱に入れて持ち帰ります。フロランスが箱の上に「Merry Christmas」とかかれたかわいいシールをポンポンと貼ってくれて、本年第一号のクリスマスプレゼントになりました。

食卓でコーヒーとケーキをいただきながらの会話の中で、なぜか結婚式の話題になりました。「日本の結婚式のパーテイーは短いんでしょ?」というフロランスに、「でも、二次会、三次会となることも多いから、それも入れると結構長くなるかも。」「フランスの結婚式はどうですか?」「長~い!!まず招待客全員にアペリティフが配られて、そのあとは家族や友人が残って会食。午後2時くらいから始まって真夜中までダンスをしたりして盛り上がる」そうです。食事が済んだら、新郎新婦は退席するけれど、朝になると皆して「オニオンスープ」をもって新郎新婦を叩き起こしにいくのが習わしだそうです。有難迷惑な感じもしますが、なぜオニオンスープ?フロランスもその理由はよくわからないけれど、夜遅くにとる食事Souper (スぺ)からきているのではないかとのことです。

日本人のクリスマスの過ごし方もフロランスの気になるところのようです。フランス人にとってクリスマスイブはミサへ行って(普段教会にご無沙汰の人もこの日は行くそうで)それからごくごく内輪の家族で食事をし、25日は親戚が集まってもう少し大きな食事会をするという「家族のイベント」。それに対してréveillon(レベイヨン:大晦日の食事)や新年のパーテイーは友人などと賑やかに過ごすのだそうです。「日本のクリスマスは?」というフロランスの質問に日本人マダムたちのお答えは「レストランへ行って食事」「コンサートへ行く」など。若い人たちなら友人たちと盛り上がるところでしょうか。逆に新年は日本人にとって重要な「家族のイベント」。お国柄の違いにフロランスも日本人マダムたちもいろいろな発見があって楽しいティータイムとなりました。

 

 

菓子サロン

Sortie amicale :正月飾り交流会(3) 2013年12月5日

12月 8th, 2013
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いよいよ師走の月に突入!忙しい時期ながら、洋風アレンジの素敵な正月飾り作りに集まってくださったのは8人。うち5人はフランス人という割合で「日本の伝統」への関心の高さがうかがえます。今回は料理サロンの先生、マリオンのリビングを開放していただきました。正月飾りの講師は、インターカルチャー会員のN先生。この時期はレッスンがたくさんあってお忙しいのに駆けつけてくださいました。しかもレッドウイローや松、生花、水引、オアシスなどの花材すべてをご自分で運んでのご指導。感謝!!

まずはレッドウイローを束ねて輪を作ることからスタート。マリオンの大きな食卓でもその周りに全員が並んで巻き始めると、お隣にウイローの端がツンツンお邪魔したりもするのですが、そこは日仏親善会。和気あいあいと進みます。次に金色の水引も束ねてウイローの輪に合わせていきます。次に金色に着色された稲穂も合わせます。「金色は何か意味がある?」「金色は豊かさの象徴ね。」「フランスでも同じ!」
次に松を2本。「クリスマスツリーのモミの木とこの松は似ているわね。」「そうそう、どちらも冬にも葉が青々としているものね。」「日本ではこの松の上に神様が降りてくると考えられているのよ。」「それで正月に家や建物の入り口に門松を飾るわけ。」「な~るほど!」

次に小さなオアシスを取り付け、松かさ、南天、黄色のポンポン菊、白のカーネーションなどを挿して、全体のバランスをとります。松と南天はアートものを使っていますので、オアシスの生花さえ時々変えれば、クリスマスのあと新年まできれいに飾っておくことができます。今のアートものは本当に精巧に作れているので、ちょっと触っても本物かと思ってしまうほどです。生花を入れるときもフランス人のアート魂は健在です。「私は白い花だけにしたい!!」と頑なに黄色を使いたがらないマダムも。この嫌われたポンポン菊はマリオンのリビングに飾られた花瓶の花の仲間入りをいたしました。

こうして高さ60㎝ほどもある立派な正月飾りが8つ完成しました。同じ材料で同じように作りましたが、十人十色 - 微妙に雰囲気が異なり面白いです。クリスマスから正月にかけ て玄関のドアや入口に飾られることになります。同じようなお飾りを玄関先に見つけられたら、もしかしたらそれは今日参加されたインターカルチャーのどなたかのお宅かもしれません。

               

        





交流会

アートサロン「ガエラの帽子サロン」:講座ご報告(2013年12月4日)

12月 5th, 2013
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Modiste(モーディスト)とは帽子をデザインから製作まですべてこなす職業のこと。工場などで帽子を大量に製造するChapelier(シャプリエ)と  は区別されています。高級な手作りの服がhaute coutureと呼ばれるように、modisteがつくる帽子はhaute modeと呼ばれます。ガエラは自身のブランドを持つModisteです。本日は、彼女がコレクションに出品した貴重な作品をなんと試着させていただくことに!日本ではどんな服に合わせて、どんな場所で着用したらいいかわからないくらい華やかな人目をひきそうな帽子ばかりです。イギリスのロイヤル・アスコット、フランスのシャンティイーのディアヌ賞とかロンシャンといった競馬場へ行けば、このような帽子をかぶったご婦人にたくさんお目にかかれるそうですが、戦後ヨーロッパは帽子の着用が少なくなり、このような社交場や結婚式といったイベントのときにしかみられなくなってきたとも。日本の着物もヨーロッパの帽子と同じ宿命をたどっていますが、これはちょっと淋しいことですね。びっくりしたのは、戦前のヨーロッパの家庭には、帽子用の頭部の木型があって、家族のだれかしらが帽子を手作りしていたそうです。残念ながら戦後、これらの木型は使い方のわからない子孫たちの手によって燃やされたりしてほとんどが処分されてしまったということです。かつてヨーロッパの古典絵画の中ではしばしば帽子をかぶった人物が描かれていましたし、ピカソやドガもmodisteのアトリエや、帽子屋を描いています。また、フランスで最初に帽子をhaute modeにまで高めたのは、マリー・アントワネットお抱えのmodiste、Rose Bertin(ローズ・ベルタン)と言われています。Chapeau-cloche(シャポ・クロッシュ:釣鐘型の帽子)を世に出したCaroline Reboux(キャロリヌ・ルブ)は長い間「modistesの女王」と呼ばれていました。その後一世を風靡したhaute coutureの大御所Coco Chanel(ココ・シャネル)もスタートはmodisteだったそうです。

このように欧米人の生活と切っても切れない存在だった帽子にも最近は変化が出てきました。chapeau miniature(シャポ・ミニアチュール)といわれるような、被るのではなく頭の上や斜めにちょこんとのせる装飾をほどこした小さな帽子や、bijoux de tête(ビジュ・ド・テート)という髪飾りなどが帽子にとってかわられる傾向にあるようです。文明の進歩はあらゆるものを最小化していくのでしょうか?

ガエラのアトリエの帽子たちもどんどん進化しています。素敵な髪飾りがたくさんあります。でもそれを頭に飾る前に、まずはゴージャスなバーティーを見つけなければ…

ガエラの作品はこちらのサイトから

www.gaela.com

アートサロン

フランス料理サロン:講座ご報告(2013年11月28日)

12月 1st, 2013
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飯田橋から市ヶ谷に続く土手の桜が紅葉したのも束の間、先日の「野分」ですっかり散ってしまいました。マリオンのリビングの大きな窓からは黒々とした枯れ枝の間から冬のようなキラキラとした青空がのぞいています。玄関入り口にも、リビングにも大きなクリスマスツリーが飾られています。そうです。今日のテーマは「エキゾティックなクリスマス料理」。本日のテーブルには、真っ赤なクロスと小さな銀色のドットが散りばめられた白色のチュールが重ねてかけられています。各皿の上には赤と緑のクリスマスカラーのかわいい靴下の形をしたサックにカトラリーが収められています。これはタイの働く女性たちを支援する団体が毎年販売するハンドメイドの小物だそうです。タイに住んでいたことのあるフランス人が東京でもネットワークを作ってこれらの販売を支援しているのだとか。フランス人の偉いところは、ボランティア精神が生活の中にしっかり根付いていることです。東北の震災のあと、フランス人のビジネスマンたちが、週末や連休などに有志を募って東北の瓦礫の片づけや、住居の掃除などに何度も出かけて行きましたが、クリスマスのテーブルの上の小物まで彼らのボランティア精神が現れています。脱帽です!!

本日のメニューは次の通りです。

–       Carpaccio de Saint-Jacques au jus de mangue et épices
(帆立貝のカルパッチョ、マンゴーとスパイス風味)
–       Blancs de Poulet farcis aux champignons
(鶏肉のきのこファルシ)
–       Les röstis (ルスティ:じゃがいもの薄切りガレット)
–       Tarte meringuée au gingembre et aux fruits de la passion
(パッションフルーツとジンジャーのメレンゲタルト)

まずアントレの帆立貝のカルパッチョ。とても簡単で本当にエキゾティックな「新味覚」。マンゴーネクターとナツメグ、シナモン、クローブの液に帆立貝を漬け込んでよく冷やしておきます。皿にスライスした帆立貝を花弁状に並べ、そこにマリネ液にライムのしぼり汁とゼラチンを加えて作ったソースをかけます。ライムの汁を加えた生クリームをかたく泡立ててクネル形にしたものを花弁中央にのせ、ライムの皮の千切りを散らし、いくらを彩りに散らせば完成です。マンゴーの酸味と甘味をまとった帆立貝のやさしい味の後からスパイスの香りが追いかけてきます。アントレにふさわしい一品。にわかに胃の腑が活動を開始します。

メインは鶏の胸肉を使ったファルシです。鶏肉をラップの上に敷いて、その上からまたラップをかぶせ、すりこぎで円形になるように薄くのばしていきます。その中央にゆでて軽くつぶしたにんじん、ズッキーニ、たまねぎ、にんにく、きのこをのせて、ソーセージ状に巻いてラップで両端をしっかり閉じ、熱湯で5分ほど煮ます。きのこはフレッシュなものでも乾燥したものでもいいそうですが、今回はTrompette de la mort ( 黒ラッパ茸)を使いました。5年前にマリオン自身が摘んで乾燥させたものだそうです。「死のラッパ」とうフランス名(確かに真っ黒のトランペットの形をしたきのこです)から、食べたがらない人もいるそうです。香りは強くなく、しゃきしゃきとした歯ごたえがあります。ゆであがったチキンロールからラップをはがし、フライパンできれいな焦げ色をつけたら完成です。これもとても簡単かつ見栄えがいい、主婦にはうれしい料理です。きのことその戻し汁でソースを作ります。細く千切りにしたじゃが芋をガレット形にまとめてフライパンで焼いたものを付け合せます。鶏肉はラップに包んでゆでることで、肉がしっとりとやわらかく仕上がります。

デザートは、パッションフルーツとジンジャー風味のメレンゲタルト。タルト生地をまず作ります。バターと小麦粉に卵黄、バニラビーンズ、塩を混ぜ合わせて最後にミルクを加えてボール状にまとめてねかせておきます。タルト型の大きさにのばして型に敷きこんだら、クッキングシートを上に敷いて、あずきを入れてオーブンで空焼きしておきます。次にクリームを作ります。卵と砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜ合わせたら、レモン汁、レモンのすりおろした皮、パッションフルーツ、バニラ、しょうが汁を加えて,火にかけトロミがつくまで煮ます。火からおろしてバターを加えれば出来上がり。パッションフルーツが手に入らない場合には、冷凍の果肉のピューレを使います。クリームをタルトに流し込んで冷蔵庫で冷やしておきます。最後に卵白と砂糖でメレンゲを作り、口金をつけた袋に移して、タルトの表面に絞り出して全体を覆います。バーナーできれいな焦げ目をつけたら再び冷蔵庫で直前まで冷やしておきます。パッションフルーツのほか、レモンでも同様に作れるそうです。クリームの酸味とメレンゲの甘さが口の中で溶け合い、最後にジンジャーの香りが広がります。クリスマスのごちそうの後の締めくくりにこんなさわやかなお菓子をいただくのもいいですね。

マリオンのおしゃべりが楽しくてついつい長居をしました。なんと10時半に始まって3時半!!「秋の日はつるべ落とし」。朝の澄みきった青空にも少し陰りがでてきました。これは大変、フレンチの異空間から一気に現実に引き戻されたマダム達は、そそくさと家路を急ぐのでありました。

Cotes de Rhone 2004

フランス乾燥きのこ

料理サロン