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フランス料理サロン:講座ご報告(2013年4月11日)

4月 17th, 2013
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マリオン初登場
本日の料理サロン、初登場のマリオンのお宅で開かれました。13歳から4歳まで4人の子供を抱えて、フランス人コミュニティでは新宿区の地域責任者も引き受け、日本料理を習い、菓子の学校にも行き、
日本語も勉強し、ご主人の仕事関係から友達まで頻繁にホームパーティーを開き、体がいくつあっても足りないという忙しさにもかかわらず、ネイルサロンに通ったり、おしゃれにも気を付けるスーパーレディです。好奇心旺盛で陽気でバイタリティーに溢れて…と思っていると時として空気の抜けた風船のようにダウンします。当然です。聞いているだけでも眩暈がしそうなハードスケジュールをこなしているのですから。彼女に限らず、フランス人全体に言えることですが、手帳をスケジュールで真っ黒に埋めるのがお好きな国民性とでもいいましょうか。「忙しい」は日本人の感覚ではネガティブなイメージなので、「仕事は忙しいですが、おもしろいです。」となりますが、フランス人にこの二つの形容詞を使わせると「仕事は忙しくておもしろいです。」とかならず言います。
そんな典型的なフランス人のマリオンのレッスンは、賑やかなおしゃべりとともに始まります。キッチンへ移動する途中で、家族の写真が並んでいるリビングの棚の前でにわかに大渋滞。すでに陽気なマリオンを中心にみなさん、おしゃべりに花が咲いています。

本日のメニュー
前菜:Terrine de Saumon(サーモンのテリーヌ)
メイン:Gratin de coquilles St-Jacques avec des champignons
  (マッシュルームと帆立貝のグラタン)
デザート:Profiteroles au chocolat(プロフィトロール チョコレートソース)
本日のワイン:Bourgogne Chardonnay(ブルゴーニュ シャルドネ)白 2010年


サーモンのテリーヌは、蒸してほぐした鮭の身を、自家製のマヨネーズと生クリーム、ハーブとあえてゼラチンで固め、スモークサーモンで包んだなかなか手の込んだ料理です。一人分ずつ型に入れて作りましたが、蛇の目型に入れて作って、食卓で切り分けてもいいそうです。でも一人ずつにしたほうが断然見た目がおしゃれです。
メインのグラタンは、日本人におなじみのホワイトソースのかかったものを想像すると裏切られます。
バター、玉ねぎ、白ワイン、小麦粉を加え混ぜてホワイトルー作り、そこにブイヨン(fumet de poisson魚介のスープストック)を加えて全体がもったりするまで煮詰めたら、帆立貝とマッシュルームを加えてチーズを散らしオーブンで焼きます。白ワインの風味と帆立の甘味がやさしく溶け合ってとてもさっぱりした味に仕上がりました。ちなみにホワイトルーにミルクをいれたものをベシャメルソースと呼びます。
デザートは、プロフィトロール。シュークリームのシューの中にアイスを入れてチョコレートソースをかけていただきます。シューは、カスタードクリームを入れたり、油で揚げてsucre en grains という粗塩ならぬ粗砂糖とでもいいましょうか、金平糖を細かく砕いたような砂糖をかけて子供のおやつにするほか、サーモンと生クリームを和えたものを詰めればアペリティフのおつまみにもなります。アイデア次第でいろいろに形を変えられるというわけですね。
メニューにはなかったのですが、食事の初めにVelouté de Poivron jaune(黄パプリカのヴルーテ)の冷製が出されました。パプリカの甘味が存分に引き出されていて、のど越しも爽やかで、暑いシーズンにはぴったりのポタージュです。また、マリオンはバゲットも自分で焼いていました。パン生地には市販のベーキングパウアダーを使わず、自分で作るのだそうです。小麦粉に水を混ぜて置いておくだけだそうです。イースト菌は入れないのかという質問に、暑い時期に作っておくと中でバクテリアが繁殖して、菌ができるという説明。「そんな菌を食べてお腹は大丈夫かしら?」という参加者の方の不安にマリオンいわく、「納豆と同じで~す。大丈夫で~す。」(マリオンは結構日本語が話せるのです!)自家製のバゲットは外側がカリッとしていて、中はしっとりふわふわ。市販のバゲットより長い間しっとりしているそうです。
茶箱また、彼女は焼いたケーキなどを茶箱に保存するそうです。そうするととてもいい状態で長く持つのだとか。湿気対策、虫よけというように、茶箱の機能は日本の風土から作り出された知恵の箱。美しい色の和紙を貼って、収納と同時にリビングのインテリアとして使っている外国人が増えています。
日本人の家では押入れに仕舞い込まれているか、全く見かけなくなった茶箱ですが、外国人の目にはこれもクールジャパンのひとつ。マルコポーロではありませんが、ジパングはやっぱりお宝の山ですね。

★フランス料理の豆知識:
ブイヨンには4種類あるそうです。
1) Bouillon de viande (肉のブイヨン)
2) Bouillon de légumes (野菜のブイヨン)
3) Bouillon de Volaille (チキンブイヨン)
4) Bouillon de poisson(魚のブイヨン= fumet フュメともいう)

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アートサロン(Pochoir/型染め):講座ご報告(2013年4月4日)

4月 8th, 2013
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前回のコラージュに引き続き、ソフィのアトリエで今回は「型染め」に挑戦いたしました。健気に咲いていた桜の花を無残に散らした春の嵐から二日後、コートもいらないくらいのポカポカ陽気の一日となりました。ソフィはリビングにつながる大きなバルコニーにもアトリエを広げ、大木を通り抜ける風の音と小鳥のさえずりをバックグラウンドに、染め仕事を楽しむという趣向です。まずは、冷たいドリンクとソフィお手製の「ロシェ」というお菓子をいただきます。(ヴァレリのレッスンで習ったロシェとはちょっと違ってこちらはアーモンドパウダーを使っていますが、形はやっぱりロシェ(岩山)です。)お茶をいただきながら、本日の型染めのいくつかの手法を見せてもらいます。バッグに染め出すモチーフの背景には、次のような方法があります。
1)直接染料を生地にぬりつける。
2)ジュースなどの空き缶に何重にも輪ゴムを巻きつけて、その上から染料を塗り付けて、バッグの生地の上をゴロゴロと転がすと縦縞や横縞の出来上がり。ゴムの間隔を不規則にあけたり、ゆがませたりしてもおもしろいデザインになる。
3)菓子や食品の袋に入っているプラスチックトレーの底部分に色をつけて、生地に押し付けて染める。何気なく捨てていたトレーにも、いろいろな模様があるのを知ってビックリ!!

皆さん、ご自分でデザインを持っていらしてました。愛犬の写真、ペガサスの絵、エッフェル塔等々…
写真や絵の上に薄いプラスチック板(A4のプラスチックファイルの片側を使用)にマーカーで丁寧にモチーフを写していきます。染め出したい部分をカッターで切り出しますが、このとき注意しなければならないのが、輪郭を全部カットしてしまうと内側の絵まですべて切り落としてしまうということ。ラインの一部を残しつつ、全体の絵の構成に響かないように残す部分を決めて行かなければなりません。この型染めのプロセスの中でも天王山の箇所です。古いシャンソンの流れる中、出来上がりをイメージしながら、皆さんカットに没頭。職人の工房のような厳粛な空気が漂っています。
染色はワクワクドキドキの時間です。ローラーか小さなスポンジに染料をつけて切り抜いた型の上から色を押しつけていきます。思った色を作るのはちょっと難しいですが、生地に染めてみる瞬間はスリリングです。少しにじんだりするのは、ご愛嬌!!最後はどれもとても個性的な作品が完成しました。
今回は、無印良品のバッグに型染めをしましたが、「古いTシャツに型染めをするとガラリとイメージが変わるでしょ。古いものに新たに命を吹き込んで生まれ変わらせるのがこの型染めのすばらしいところよ。」とソフィは言います。そう言われてよく見れば、ソフィのジーンズの膝にもお尻にも芸者の顔がプリントされてます。ソフィが動くたびに芸者の顔も動く…確かにこれは新しい命の誕生に違いないですね。

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