Home > アートサロン, カルチャー講座, フランス語 > アートサロン(Pochoir/型染め):講座ご報告(2013年4月4日)

アートサロン(Pochoir/型染め):講座ご報告(2013年4月4日)

2013年4月8日 月曜日

前回のコラージュに引き続き、ソフィのアトリエで今回は「型染め」に挑戦いたしました。健気に咲いていた桜の花を無残に散らした春の嵐から二日後、コートもいらないくらいのポカポカ陽気の一日となりました。ソフィはリビングにつながる大きなバルコニーにもアトリエを広げ、大木を通り抜ける風の音と小鳥のさえずりをバックグラウンドに、染め仕事を楽しむという趣向です。まずは、冷たいドリンクとソフィお手製の「ロシェ」というお菓子をいただきます。(ヴァレリのレッスンで習ったロシェとはちょっと違ってこちらはアーモンドパウダーを使っていますが、形はやっぱりロシェ(岩山)です。)お茶をいただきながら、本日の型染めのいくつかの手法を見せてもらいます。バッグに染め出すモチーフの背景には、次のような方法があります。
1)直接染料を生地にぬりつける。
2)ジュースなどの空き缶に何重にも輪ゴムを巻きつけて、その上から染料を塗り付けて、バッグの生地の上をゴロゴロと転がすと縦縞や横縞の出来上がり。ゴムの間隔を不規則にあけたり、ゆがませたりしてもおもしろいデザインになる。
3)菓子や食品の袋に入っているプラスチックトレーの底部分に色をつけて、生地に押し付けて染める。何気なく捨てていたトレーにも、いろいろな模様があるのを知ってビックリ!!

皆さん、ご自分でデザインを持っていらしてました。愛犬の写真、ペガサスの絵、エッフェル塔等々…
写真や絵の上に薄いプラスチック板(A4のプラスチックファイルの片側を使用)にマーカーで丁寧にモチーフを写していきます。染め出したい部分をカッターで切り出しますが、このとき注意しなければならないのが、輪郭を全部カットしてしまうと内側の絵まですべて切り落としてしまうということ。ラインの一部を残しつつ、全体の絵の構成に響かないように残す部分を決めて行かなければなりません。この型染めのプロセスの中でも天王山の箇所です。古いシャンソンの流れる中、出来上がりをイメージしながら、皆さんカットに没頭。職人の工房のような厳粛な空気が漂っています。
染色はワクワクドキドキの時間です。ローラーか小さなスポンジに染料をつけて切り抜いた型の上から色を押しつけていきます。思った色を作るのはちょっと難しいですが、生地に染めてみる瞬間はスリリングです。少しにじんだりするのは、ご愛嬌!!最後はどれもとても個性的な作品が完成しました。
今回は、無印良品のバッグに型染めをしましたが、「古いTシャツに型染めをするとガラリとイメージが変わるでしょ。古いものに新たに命を吹き込んで生まれ変わらせるのがこの型染めのすばらしいところよ。」とソフィは言います。そう言われてよく見れば、ソフィのジーンズの膝にもお尻にも芸者の顔がプリントされてます。ソフィが動くたびに芸者の顔も動く…確かにこれは新しい命の誕生に違いないですね。

アートサロン, カルチャー講座, フランス語