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九段下 BBQレストラン DON GAUCHO(ドン・ガウチョ)

3月 26th, 2017
九段下 BBQレストラン DON GAUCHO(ドン・ガウチョ) はコメントを受け付けていません。

時は巡り今年もまた桜の季節となりました。千鳥ヶ淵、北の丸公園、靖国神社、飯田橋の土手など桜の名所が多く集まるエリアの九段下に2016年10月末にオープンした小さなレストランのご紹介です。

名前は「ドン・ガウチョ(Don Gaucho )」。昔NHKの子供向け番組「ひょっこりひょうたん島」の中に出てきたキャラクターのドンガバチョと名前が混ざってしまう方もいらっしゃいますが、「ドン・ガウチョ」の「ガウチョ」は最近の流行の「ガウチョパンツ」の「ガウチョ」でして、スペイン語でカーボーイのこと。

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アルゼンチンで育ったオーナーの思い入れが詰まったBBQレストランです。アルゼンチンでは草原のガウチョたちのみならず市井の人々も家族や友人たちとバーベキューを楽しむそうです。おもしろいのは、だれかの家に招待されたら「マイナイフ」を持参するのだとか。それくらいしょっちゅう「肉の塊をやっつける」おもてなしが多いということでしょうか。ガウチョたちのBBQは牛一頭を丸ごと草原で焼いて食べる豪快なイメージですが、一般家庭でもドカンと肉の塊や臓物などを炭火で焼いて盛大に食べているらしい。日本の肉の薄切り、野菜の串刺し、焼きそばを鉄板や網に広げて焼くBBQとは全く異なります。日本のステーキは高すぎる、量が少ない、ワインも高すぎる、安いワインはちっともおいしくない、と嘆くオーナーが、「安くて、おいしくて、十分満たされる量の肉料理」が食べられる店を日本にも開きたいという悲願の末に開店に漕ぎつけたレストランです。

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店内は21席。カウンターでワインやビールを飲むもよし。厨房の炉では炭火がカッカと燃え盛り、グリルの上の肉の脂肪が溶け落ちて炭火に落ちては香ばしい匂いを立ち昇らせます。でもグリルの上の超強力ファンのおかげで、焼き鳥屋さんの店内のように煙幕の中で人間まで燻製になるようなことはありません。炭火でじっくり焼かれた肉は余分な脂肪が落ちて、しかもジューシー。牛肉はいろいろな部位が楽しめます。でももしかしたら鶏肉が一番おいしいかも。皮はカリカリで肉の部分はしっとり柔らかく焼きあがっています。それからドン・ガウチョのもう一つのお勧めは、「チミチュリ」というアルゼンチン風ソースです。ソースといってもアメリカのBBQソースのようにドロリとした濃厚なソースではありません。岩塩やハーブを合わせて作った透明な液体です。ワインボトルを逆さに振ってコルク栓の穴から肉に向けてシャバシャバと中に入っているソースをかけていただきます。昼食の時間帯には、テーブルのあちこちで皆さんワインボトルを逆さに振ってお肉にかけて召し上がっています。中にはうっかりコルクの栓を抜いてしまって中身のハーブまでどっさりかけてしまい「Oh, My God !」状態の方も。

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夜もいろいろな肉の炭火焼きが納得のお値段でいただけます。特に「ブラセーロ」という炭火の入ったプレートにドッサリいろいろな肉がのったものは、テーブルに出されると必ず10人が10人「オーッ!」という驚きの声とともにパシャパシャとスマホで撮影という流れになります。何がいいと言ってプレートの下に炭火が仕込まれているので、たくさんの肉をゆっくり楽しんでも最後まで温かい状態でいただけること。ブラセーロのお肉は予算と希望に応じたオーダーが可能。(4~6種類の肉盛り合わせ:1人前3,000円~ 注文は2人前から)このブラセーロだけはお肉の準備があるので当日午前中までに電話で予約をいれる必要がありますが、他の肉料理はフラッと来店してもOK.人数が多ければ注文したステーキをブラセーロに入れてサービスもしてくれます。ビールで乾杯、そしてステーキはやはりワインが美味しい。ボトルでも2,000円から3,000円でとびきり美味しいものがそろっています。

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おもしろいところでは、「29」(にく:肉)という肉料理用に作られた焼酎、「94」(くし:串)という肉料理のための日本酒もあります。花見の帰りに桜色のロゼのスパークリングワインで美味しいステーキはいかが?スパイスはドン・ガウチョのwarm heart !!

お店の情報:

Don Gaucho logo

東京都千代田区九段北1-10-5 九段櫻ビル2階
電話:03-6256-9792
mail: dongaucho@nifty.com
営業時間:
ランチ :月~金  11:30~14:00
ディナー:月~土  17:30~23:00
定休日: 日曜・祝日

 

 

 

 

未分類, 神楽坂・飯田橋周辺

知ってる?知らない?フランス食品あれこれ

9月 13th, 2016
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最近は郊外の小さなスーパーでも輸入食品が棚に並んでいたりして、まして都会の高級食品を扱う外国人御用達のスーパーへ行けば、まるでどこか海外の店にいるかと錯覚するほどの品揃えです。「もはや日本で手に入らないものはない!!」と言いたいところですが、実際のところ「見たことも聞いたこともない」食品のほうが多いのではないかと思います。365日毎日3度の食事をとり続ける人間の食に対する旺盛な探究心、味覚の快楽への際限ない欲求が、次々と新しい味覚、食感、香りを生み出しているからです。フランスからちょっと珍しい食品をいくつかご紹介します。すでにご存知の方もあるかもしれませんが、日本ではなかなか入手できないものばかりです。

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☆ Confit d’Oignon à la Figue sèche

ドライいちじくと玉ねぎのコンフィ。材料は玉ねぎ、赤砂糖、ジュラ地方の有機シードル酢(これも見たことがありません!)、ドライいちじく、塩、コショウ、ナツメグ、クローブ。お味は甘い玉ねぎのジャムといったところ。フォワグラ、ソーセージ、肉、ラクレット、サラダ、サンドイッチ、チーズなどに合うと表示にあります。試しにゆでた豚肉のスライスにつけていただくとこれが美味!この酸味のある甘さが絶妙です。豚肉とフルーツは相性がよく、リンゴやプラムなどと一緒に料理されることもありますが、なんといってもこの瓶詰は便利です。

☆ Griottines

Griotte(グリオット)というさくらんぼうの一種の実をKirsch(キーッシュ)リキュールに漬け込んだもので、コーヒーなどと一緒に食後にいただくちょっと高級なデザートです。相当にリキュールが強いのでお酒の苦手な方には要注意ですが。フランス東部のFranche-Comté(フランシュ・コンテ)地方の有名な瓶詰です。ただ、アサヒビールがこれをオンラインショップで販売しているのを発見。ちょっと有難味が薄れましたが…。

 

 

 

☆ Bouquet Garni

ブーケガルニ、といえばフランス料理の煮込みなどのときによく使われる香辛料ですね。タイムとパセリとローリエをガーゼなどに包んでスープの中に投入…していた方もこのクノール社のブイヨンならこれを1粒投入するだけでOKです。とても便利!塩も含まれているので、調味には注意が必要です。Aさんからお土産でいただきましたが、ずっと昔からあるとのこと。知らなかったのは私だけ??

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☆ Tourteau Fromagé

トゥールト・フロマジェは、フランス東部のPoitou(ポワトゥ)地方の菓子です。真っ黒に焦げた外側にはびっくりしますが、ケーキの内側は白いフワフワのスポンジです。パイ生地に山羊チーズと卵、小麦粉、砂糖、バニラなどを混ぜたものを流し込んで焼き上げます。外側の焦げた皮はさほど苦くはなく、中のスポンジは甘さもあっさりしていて朝食にいただいてもいいような軽さだそうです。昔はボール状に底が丸くなった土器で焼いたそうですが、現在ではサラダボールを代用することもあるとか。このお菓子は伝統的に結婚式のときに作って配られていたものですが、現代でもイースターなどのイベントの会食で出てきます。またデザートや朝食、おやつとして今でもこの地方で食べられているお菓子です。この写真はIさんにいただきました。地方ごとにいろいろなおもしろい食べ物があるんですね。また珍しい食べ物があったらご紹介いたします。皆さまもフランスへ旅行に行かれたら、是非スーパーマーケットや街角のパン屋さんを覗いてみてください。そして「見たこともきいたこともない」食べ物に出会ったら是非パチリと写真をとって私たちに見せてください。お味のコメントといっしょに!!

 

フランス情報, 未分類

スリッパ

2月 15th, 2016
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日本語を教えていると、文化の違いを説明しなければならないことがよくあります。中でも玄関で靴を脱いで家の中に上がるという日本人の生活習慣は、ほとんどの欧米人が一番初めにぶち当たる異文化です。「家に上がる」という表現がすでに異文化です。玄関に段差のある日本家屋なchaussonらではの表現で、「お入りください」と同じくらい「お上がりください」と日本人は言います。英語やフランス語に訳せば、「come in」「entrez」と「入る」という動詞を使います。「お上がりください」は英語やフランス語に直訳できません。次に問題になるのが、靴を脱ぐこと。フランスでも外出先から戻ってきたらchaussonという室内履き、一種のスリッパに履き替えることも多いようですが、あくまでもプライベートな履物のようです。日本人は来客にスリッパを用意しますが、これは裸足で歩かせるのは失礼になるとか冬場なら足が冷えるからなどということで、来客用の特別なスリッパを用意している家庭も多いかと思います。日本文化を見せようと、玄関先でスリッパをそろえて出すと、たいていの外国人は黙ってはいていますが、あるとき元気なマダムに言われました。「オ・ラ・ラ!スリッパをはくなんて、フランスではありえないわ!」私的な履物をわざわざはかされることに抵抗を感じるのだそうです。確かに私も日本人の家で明らかに家族のだれかが常用している感じのくたびれたスリッパを出されるとちょっと引きますが。日本に住んだ経験のあるフランス人は母国へ帰っても家の中では靴を脱ぐ習慣を続ける人もいます。衛生面でも理に適っているというのが彼らの考え方です。そんな彼らでもお客様を自宅に招いたときは靴を履いたままで室内へ案内するそうです。あるマダムが言っていました。「ドレスアップして行って、靴を脱がされたら本当にがっかりだわ。ドレスと靴のコーディネートはとても大切。ステキな靴を履いていると気分も高揚するから、つい素敵なヒールの靴を見つけると買っちゃうの。」と、いつもスニーカー姿しか見かけないこのマダム、靴のコレクションはかなりのものらしいのです。
久しぶりにご主人様と日本を訪れたクレールと夕食を一緒にとることになったある夏の晩。
夫婦そろってラフなジーンズ姿ながら、クレールの足元はクロコ型押しの明るいグレーの華奢なハイヒール。「今回の旅行のために買ったのよォ!」と嬉talons hauts 002しそうに何度も足元をみてばかり。
私たちが着いたのは和食の小料理屋。店のおかみが「恐れ入ります。お履き物はこちらでお預かりいたします。」とあいさつにでてきました。クレール、本当にごめん!!

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5月の夕暮れはワインで

5月 18th, 2015
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太陽が照りつけると真夏のような暑さの日もある今日このごろ。それでも夕方になると涼しい風が吹き抜けて過ごしやすい。梅雨前のカラッとした空気が心地よいですね。ゆっくりと夕日が落ちて空が茜色から藍色へと暮れていく夕方、食事の前にワインをグラスに注いで刻々と色の変わっていく空を見ながらちょっと一息というのもたまにはいいもの。そんなとき、ワインにぴったりのお手軽おつまみも一緒にいただければ、一息どころか二息、三息…。

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市販のクリームチーズを半量に分け、片方にはパセリのみじん切りとにんにくのすりおろしたものをよく混ぜます。にんにくの量はお好みで加減してください。もう一方のクリームチーズにはアンチョビーを細かくみじん切りにしたものを混ぜます。アンチョビーはちょっぴりの量で充分。塩気も強いのでちょっとずつ加えて味加減を見ながら混ぜてください。これをバゲットやラスクにつけていただくと、ワインのすすむこと、バゲットのすすむこと…。 サワークリームに明太子をほぐして混ぜただけのものもディップにとてもよく合います。淡いピンク色もきれい。 サワークリームにオニオンスープのパウダーを混ぜたものも美味。でもこれは絶対誰にも何が使われているかわからないのがおもしろい。 本格的な夏がやってくる前の快適なこの季節に、どうぞたまにはこんな簡単なおつまみで時間を節約して、優雅な夕暮れのひと時をお過ごしくださいね。

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料理サロン:講座ご報告(2015年4月17日)

4月 21st, 2015
料理サロン:講座ご報告(2015年4月17日) はコメントを受け付けていません。

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2度目の日本滞在となったベランジェールの7年ぶりの料理サロン。その時の生徒だったマダムKもベランジェールと懐かしい再会を果たしました。表参道から少し中に入った閑静な住宅街の一角に瀟洒なマンションがあります。その最上階がベランジェールのアパルトマン。周辺の建物の多くが低層だからでしょう。窓からは遠くに高層ビルが望めますが、都心のマンションにありがちな建物の圧迫感はありません。広々としたリビングには赤とオレンジを基調にしたソP4171530  plats sur la table ファと透明ガラスのテーブルにメタリックシルバーの椅子が並んでいます。大きな壁にはポップな写真や絵、オブジェなどが飾られていて、さながら現代アートミュージアムといった感じです。まるで服を着てアクセサリーを身に着けるように、フランス人たちは部屋を飾り、個性を主張します。「インテリア」のことをフランス語では「architecture intérieure 」というのだそうです。いかにもコンセプトをもって室内を構成するという感じですね。

さて、本日のメニューはすべて「ケーキ」です。デザートばかりではありません。アペリティフやアントレに活躍できる立派な塩味系の一品です。混ぜて型に流して焼き上げる - 簡単明瞭な料理ながら、混ぜ方、型に流し込む分量、オーブンの火加減など気を付ける点もあります。ただ、これらをクリアーできれば、あとは混ぜいれる材料のバリエーションは無限です。まずは本日のメニューからご紹介します。

– Petits Cakes au Crabe(カニのミニケーキ)
–  Cake au Pesto et aux Pignons (ピストゥと松の実のケーキ)
– Cake à la Pomme, aux raisins secs et aux noix (レーズンとクルミ入りアップルケーキ)
– Salade verte (グリーンサラダ)
– Salade de Fruits (フルーツサラダ)
– Vin  Côtes du Rhône 2011  (ワイン: コートデュローヌ 2011年)
– café express  (エスプレッソ)

 

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Petits Cakes au Crabe(カニのミニケーキ)

とても簡単!!小麦粉、ベーキングパウダー、卵、ミルク、塩、こしょうを入れてよく混ぜ合わせて、すりおろしたエメンタールチーズとほぐしたカニの身を加えて混ぜるだけ。カニはフレッシュなものがお勧め。缶詰のカニならほぐしたものではないものを使うのがベスト。カニの弾力ある食感がポイントのケーキです。ミニカップサイズで焼きましたが、もっと小さく焼いてbouchée(ブシェ)にして、アペリティフに出してもおしゃれです。

 

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Cake au Pesto et aux Pignons (ピストゥと松の実のケーキ)

こちらはまずピストゥ作りから。勿論市販されている瓶詰のソースを使えばさらに簡単ですが、かなりの分量を必要としますので、ここは手作りで。
バジル(大量!!)、にんにく、松の実をミキサーにかけてピューレ状にします。そこへパルメザンチーズ(たっぷり!)、塩、オリーブオイル(たっぷり!)を加えてよく混ぜ合わせます。次にケーキの生地を作ります。小麦粉、ベーキングパウダーを混ぜておきます。別の容器に卵、塩、こしょう、オリーブオイル、ミルクを入れてよくかき混ぜます。小麦粉のボールにこの卵液を加え、静かに混ぜ合わせます。最後にピストゥと松の実も加えて、ケーキ型に流し込みます。180℃のオーブンで50分ほど焼きます。冷ましてから型からはずします。スライスしたときのバジルのグリーンが美しいケーキです。ワインのお供に最適!!

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 Cake à la Pomme, aux raisins secs et aux noix(レーズンとクルミ入りアップルケーキ)

りんごの甘味とレーズンの酸味、苦みのあるクルミの食感を楽しむケーキです。これもとてもとても簡単です。ボールに卵と砂糖を入れて分量が倍くらいにふくらむまでよく混ぜ合わせます。ここが一番のポイントかつハードワークです。小麦粉、ベーキングパウダーを少しずつ加え、溶かしバターも加えます。スライスして小さめにカットしたりんご、シナモン、レーズン、砕いたクルミも加え混ぜたら、パウンド型に流し込みます。180℃のオーブンで50分ほど焼けば出来上がり。冷ましてから型からはずします。前日に作り置きしておけます。フルーツサラダといっしょにいただきます。甘いケーキにフルーツの酸味がとてもよく合います。

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フルーツサラダ

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カニのケーキにはサラダを添えて

 

 

 

 

 

 

 

 

今日習ったケーキはピクニックに持って行っても素敵。前日に作っておいて、おおきなタッパーにサラダを入れて、あとはワインを準備すればすぐ出発できます。
食卓では、2度目の来日となるベランジェールが前回からごひいきの神楽坂のケーキ屋さんを紹介してくれました。神楽坂からは少しはずれますが、大久保通りから少し脇にはいったところにある「K. Vincent」。ベランジェール曰く、今までに食べたケーキのなかでも一番おいしいお菓子が並んでいるとのこと。残念ながら現在は開店日が月に数日しかないので、事前に調べてから行くのがお勧めです。フランス人と結婚した日本人女性がオーナーパティシエを務めています。

http://www.k-vincent.com/

P4171510 livres de cuisineレッスンの合間にベランジェールが私たちに見せてくれた彼女のお宝!!料理本のいろいろ。
次は野菜が主役のコース料理になりそうです。楽しみです!!

 

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Bon Appétit  (ボンナペティ)! 

1月 13th, 2015
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フランス語に「Bon appétit 」という表現があります。直訳すれは「良い食欲を」という意味で、食事を始める前に使われます。日本語の「いただきます」にあたるでしょうか。小学校で給食のときクラス全員で手を合わせて「いただきます」と唱和していた日本人は、大人になっても食事の前にはそんな呪文を唱えないと落ち着かない人も多いことでしょう。私もこの「Bon appétit 」を知るや、フォークとナイフをしっかと握り、皿の中に鎮座まします料理と格闘する前に、嬉々として同席者たちに言っておりました。「Bon appétit  !」と。

でもこれは日本語の「いただきます」とは微妙にニュアンスが異なり、むしろ「召し上がれ」に近いように思います。というのも「Bon appétit !」と言うと、相手のフランス人はかならず「Merci !」(ありがとう)とか、「Bon appétit !」と返してくるからです。日本人が食前に言う「いただきます」は、そのごはんを作ってくれた人に対して、または米を作ってくれる農家の人たちに対して、ひいては自然の恵みを与えてくれる神に表す感謝の言葉だと私は小学校で教わりました。会食者がそろって唱和することで、「同じ釜のめしを分け合う」仲間感情、ちょっぴり敬虔な連帯感のようなものが食卓に漂います。それに比べ、フランス語の「Bon appétit 」には、「よく味わってエンジョイしなさいよ」という、食卓の上の料理に対する強いエネルギーとパッションを感じます。

更に驚いたことに、フランス人はあまり食卓で「Bon appétit 」と言わないそうなのです。ましてフォーマルな席では決して言わないそうです。じゃあどうやって食事をスタートさせるのかと尋ねれば、「別に何も言わない。フオークとナイフを手にとってなんとなく始める。」「家の女主人が食べ始めたらそれがスタートの合図」等々。そう言われてみれば、日本でも天皇陛下の晩餐会でまさか「いただきます」とは言わないでしょう。ビジネスランチの席でもきっと言いませんね。結婚式の披露宴テーブルでも聞いたことがありません。ということは「いただきます」も「Bon appétit 」もかなり親密な内輪での表現ということでしょうか。

フォークとナイフを手に取るや毎回「Bon appétit !」と嬉しそうに叫んでいた自分の姿が走馬灯のように駆け巡ります。その相手にはとんでもない方のお顔まで浮かんできて……(汗)

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プレゼント

9月 2nd, 2014
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bouquet de roses「日本人は、外国人のホームパーティーに招待されると、かならずといってよいくらい、何か手土産を持参する。花とかチョコレート、ワインなど。最近はフランス人でもちょっとしたプレゼントを用意することもあるようだが、本来は招待された家へプレゼントを持っていくことは「せっかく招待してもらいましたが、私はあなたを招待することができません。だから、これはその埋め合わせです。」という意味で、独身男性などがよくとる方法。やはり、自宅へ招待することが最大の返礼であり、どうしてもすぐ感謝の気持ちを表現したかったら、後日カードや花を贈るのがいい。」

この話はある若いフランス人マダムから聞いたのですが、ちょっと考えさせられました。私にもこんな思い出があります。

ある日、フィンランド人の若いカップルをわが家に招待したところ、二人はフィンランドの国の説明ときれいな写真の並ぶ一冊の本を、カバーもかけずに持ってきて手渡しました。しばしフィンランドについての話に花が咲きました。和食は初めてという夫人に、はたしてテンプラなど口に合っただろうかとちょっと不安だった私のところへ、翌日彼女から大きな真紅のバラの花束が届けられました。それを見たとき、私の心配は一気に吹き飛びました。しばらくして、このカップルが食事に招待してくれたことは言うまでもありません。

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プレゼントといえば、フランス人はかならずそれを贈り主の目の前で開いてみます。勿論、「開けてもいいですか。」とまず断ってから。ただ、どんなに美しい包装紙に包まれ、きらびやかな趣向をこらしたリボン飾りがかけてあろうと、ビリビリ、バリバリと容赦なく破き捨てる「豪快さ」には思わず目をつぶりたくなりますが…。そしてどんな些細な品物でも、最大級の賛辞とジェスチャーで感謝の意を表します。だから彼らにとって、受け取ったプレゼントを部屋の隅とか棚の上に、まさに「棚上げ」しておく日本人の行動は、最初奇異に映るようです。「親しい友人の間では、やはり同じようにすぐ開けてみる」と、補足の説明をするようにしていますが、「開けないのは何故?」という質問には、「客の面前でがさがさと紙音を立てて開き見る行為は慎ましくない、と日本人は考える。(これ、フランス人にわかるかな?)」「プレゼントの中身ではなく、贈り主の心を受け取るのだから、あえて中身は問わないという意味で脇に置いておくのだろう。」と答えることにしています。

あるフランス人の男性は、日本人の友人から別の説明をされたそうです。「贈り主の目の前で開けてしまって、その品にがっかりした顔を見られないようにするためだ。」と。だとすると、フランス人は日本人よりずっと嘘をつくのに長けているということでしょうか??

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「大人の天国」VS「子供の天国」

8月 22nd, 2014
「大人の天国」VS「子供の天国」 はコメントを受け付けていません。

「そんな時はほっぺたに往復ピンタをくらわすのよ!」とブロンド美人のマダム。
「子供が言うことをきかない」とこぼす友達への返答です。

日本では子供に体罰を与えるのは家庭でも学校でもタブー視されていますね。子供を叩いたりせずに、話して諭すのが「いい教育」と考える傾向にあります。叩いてもせいぜいお尻を…と思ってしまいますが、どうやらフランス人の子供の教育は、時として「往復ピンタ」のように少々荒っぽいところがあるようです。もちろん、体罰を与えずに子育てをしているフランス人もたくさんいることでしょう。でもこの「往復ピンタ」教育の例は他でも耳にしました。同じ間違いを何度も繰り返したり、親の話を「フフン」と小馬鹿にして聞いていると、ピンタが飛んでくることもあるらしいです。知的で社交的なマダムたちからはちょっと想像がつきませんが。

いいこと、悪いことを徹底的に教え込む、理屈でわからなければ体で覚えさせる、ということでしょうか。実際、フランス人のママたちが子供を叱るときは、

「トホホ…」

「トホホ…」

はたでみていても相当怖いです。軍隊の隊長が兵隊に命令を下すように、頭のてっぺんから雷鳴のような声で叫びます。「さっさと部屋へ行って宿題をやりなさい!!」「何回言えばわかるの!これを片づけなさい!」「部屋の隅に立ってなさい!!」そう言われた子供は本当に部屋の隅に立ったまま、ママが「もうよし!」と言うまで待っています。10歳の子供が…です!

日本の家庭でときどき耳にする「うるせェな~」なんていう言葉を吐く子供はいません。フランス人の子供にとって親は絶対の存在です。そうして徹底的に仕込まれた子供たちは高校生くらいになると、今度は大人の仲間入りをさせてもらえます。お客様といっしょに食事をすることを許されたり、大人たちと議論をたたかわせたりするようになります。

フランスは「大人の天国」、日本は「子供の天国」だとつくづく思います。フランス人の教育には「性悪説」が基本になっているのかもしれません。「それはいけない、これもいけない…」と教え込んで紳士淑女を育てる。8歳の女の子が「早くハイヒールの靴を履けるようになりたい」と言ったのも、子供の目から見たら特権だらけの大人世界への羨望の表れなのかもしれません。一方の日本人は「性善説」で子どもを見ているのかもしれません。「子供はのびのびと育てなければ」「まあ、子供のしたことだから…」と社会全体が寛容。お客様のまわりでドタンバタンと暴れている子供を誰も注意しないし、遊びに気を取られて食事もそっちのけの子供に「ホラ、もう少し食べてェ!!」と懇願する母親もいます。

おっとりと(?)育てられた日本人の子供は概して「内弁慶」で外では「借りてきた猫」のように大人しいことが多いです。それに反して「怒髪天を衝く」級の怒り方をする母親に育てられたフランス人の子供たちは「外弁慶」。親の見ていないところでは相当な「悪ガキ」に変貌します。「この大人は甘いかな?」と値踏みをしているきらいがあります。

IMG_0002ある時小学校高学年の二人の女の子が日本語のレッスンを受けにやってきました。2回目だか3回目だかの授業の時、二人はわざと消しゴムを机から飛ばして、それを探す振りをして「おさぼり」を楽しみ始めました。二人で床に這いつくばり、クツクツ笑いながら消しゴムを探し続けるのです。そこで「家へ帰りなさ~い!!」と一喝。彼女たちのノートなどをまとめて突き付けて「勉強したくないなら、もう2度と来なくていいから!」とフランス人になったつもりで「怒っているぞオーラ」を発射。ママとそっくりの日本人を見て、さすがにこのあとのママとの悶着を想像してゾッとしたのでしょう。それからは本当に「借りてきた猫」のように従順になりました。

「鞭と鞭とあめ」で育てられたフランス人の子供は、「あめ」だけで育てられた日本人の子供に比べて、懐疑的でちょっと生意気で、扱いにくいところがあります。けれど大人になったとき、電車でさっとお年寄りに席を譲るのはフランス人です。居眠りをするか、スマホゲームに熱中して知らんぷりの日本人の若者を見ていると、子育てはフランス人ママに軍配をあげたくなりますね。

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さくら・さくら・さくら

3月 31st, 2014
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photo by Sachiko

photo by Sachiko

またもや心のざわつく桜の季節が巡ってきました。

欧米にも桜の木はあって花も咲くというのに、日本のように国民がそろって開花を待ちわび、散りゆく花を惜しむ大イベントにならないのはどうしてでしょう?

欧米の桜は色もさまざまで、咲く時期もバラバラ、ポツンと1本だけ佇んでいることが多いらしいですが、日本の桜は並木になっていることが多くて、そのほの白いピンクの花の重なりはまさに「霞か雲か…」圧巻です。

古の歌人たちも桜を好んで詠んでいます。歌人でなくても、この時期の日本人は総じて詩人の端くれになります。どうして日本人はこんなに桜が好きなのでしょう?

暖冬だろうが厳寒の冬だろうが、桜はじっくりとつぼみを枝の先々に準備し、どんな天変地異が起ころうと春風が吹くと同時につぼみから薄紅をにじませた白い花びらを開きます。2011年の春もそうでした。桜の花は一輪ずつの個性ではなく、一本の木の枝に鈴なりに咲き誇る一群一塊の存在。やがて強風に煽られて水面の花筏となり、地面の花の絨毯となって、さーっと散っていきます。まるでマスゲームのような「桜集団」の饗宴です。

会社で頑張っているお父さん、もう決して若くはない、子育てに追われ続けたお母さん、甲子園の野球少年、受験勉強の結果の出た若者たち、長い人生を歩いてきたおじいさん、おばあさん…短い桜の一生にみんな自分を重ねあわせて花見にやってくる。

日本人は「運命論者」とひとくくりにはできませんが、自然災害の多い国で、自然の力を受け入れなければ生きていけない環境の中、日本人はたくましく、柔軟に生きていく術を身につけてきたのだと思います。一片の花ではなく、たくさんの花が寄り合って一本の桜の木になるという、「個」ではなく「集まり」の美しさ、強さが日本人の気質によく合うのかもしれません。

photo by Sachiko

photo by Sachiko

まるで隣人や友人の歓迎会を開くように、またその別れを惜しむ送別会のように、日本人は桜の木の下に集まり、酒を酌み交わし、かすかな胸の痛みを感じながら、花を仰ぎ見る。ちょっと切ないお花見。どんなにグデングデンに酔っぱらって騒いでいるおじさんでも、酔いがさめればきっと胸にかすかな痛みが…いえ、頭の痛みかな…。

 

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おふらんす的審美学

1月 15th, 2014
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夏休みが間もなく始まるというある日のこと、フランス人のママがため息交じりにつぶやきました。
「今年の夏は大変なの。息子が手術を受けるから。」
「え~ッ、何の手術?」
「耳の手術。」
「耳??」
「そォ、息子の耳は離れすぎているからね。友達に馬鹿にされるのよ。ダンボの耳みたいだって。」
「ダンボ耳」は子供の間でいじめの種にもなるらしいのです。彼女のご主人も同様の理由でやはり子供のころに手術を受けたとか。
「日本はどう?」と聞かれても、まずそんな理由で耳を手術した話は聞いたことがありません。そういえばイソップ物語でしたか…「王様の耳はロバの耳」というのがありましたっけ。王様の理髪師だけがこの秘密を知っていて、王様に口止めされていたのにどうしても言いたくて、井戸の中に大声でこの秘密を叫ぶというお話。欧米人にとって耳はずいぶん古い昔から顔の大事なパーツだったんですね。
時は遡って、サッカーワールドカップが日韓共同で開催された2002年のこと。ブラジル対ドイツの決勝戦でブラジルが勝利した翌日、日本語学校のクラスで試合を見たフランス人マダムたちが話しています。
「ドイツのキーパーのカーンはすばらしかったわね。」
「ホント!!でもブラジルの攻撃はそれにもましてすごかったわね。」
「ロナウドのゴール!ロナウジーニョとか精鋭揃いのチームだものね。」
「でもどうしてあの人たち、歯並びがあんなに悪いの?!」
「そうそう、残念よね。美しくない!!むしろ醜悪だわ。」
思わず口元に手をもっていきたくなる会話です。
「だって、生活が貧しい家の出身が多いんじゃない?歯の矯正どころじゃないでしょ??」と反撃を試みるも、「あーら、フランスではみんな子どものときに矯正するわよ。保険がきくから。」とかわされました。日本では、歯の矯正は保険外ですが、フランスでは歯並びが悪いのは「ビョーキ」とみなされているということですね。多くの日本人の歯並びもブラジルのサッカー選手並みに「醜悪」の部類に入れられているのでしょうか。日本人がチャームポイントにあげる「八重歯」は、欧米の人にはドラキュラの牙にしか見えないことでしょうが、さすがにフランス人マダムたちはそんなことはおくびにも出しません。記念写真を撮ると、日本人はほとんどの場合、口を閉じるか、かすかに前歯をのぞかせる程度にしか開かず「アルカイックスマイル」なのですが、フランス人はまるで歯医者に行った時のように上下の歯をニッと出して笑っていらっしゃる。本当に美しい歯並びなのです、皆様。

また最近来日した若いフランス人マダムは、やっとマユを整えてくれるサロンを見つけたといって喜んでいます。いつもかわいい素敵な服装で現れますが、一体彼女のワードローブには何着服が並んでいるのかと思うくらい2度同じ服を見たことがありません。本当にお洒落です。その彼女いわく、「パリには手足のむだ毛を処理してくれるサロンがたくさんあるんだけど、東京でどこか知らない?」あるにはあるのでしょうが、余り一般的ではないような…。
「手足のむだ毛処理は本当にとっても大事なことなのよ。足のむだ毛がひどい人はスカートがはけないので、パンツになっちゃうの!」
いやはや、フランス人の審美的生活、なかなか大変です。

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