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プレゼント

2014年9月2日 火曜日

bouquet de roses「日本人は、外国人のホームパーティーに招待されると、かならずといってよいくらい、何か手土産を持参する。花とかチョコレート、ワインなど。最近はフランス人でもちょっとしたプレゼントを用意することもあるようだが、本来は招待された家へプレゼントを持っていくことは「せっかく招待してもらいましたが、私はあなたを招待することができません。だから、これはその埋め合わせです。」という意味で、独身男性などがよくとる方法。やはり、自宅へ招待することが最大の返礼であり、どうしてもすぐ感謝の気持ちを表現したかったら、後日カードや花を贈るのがいい。」

この話はある若いフランス人マダムから聞いたのですが、ちょっと考えさせられました。私にもこんな思い出があります。

ある日、フィンランド人の若いカップルをわが家に招待したところ、二人はフィンランドの国の説明ときれいな写真の並ぶ一冊の本を、カバーもかけずに持ってきて手渡しました。しばしフィンランドについての話に花が咲きました。和食は初めてという夫人に、はたしてテンプラなど口に合っただろうかとちょっと不安だった私のところへ、翌日彼女から大きな真紅のバラの花束が届けられました。それを見たとき、私の心配は一気に吹き飛びました。しばらくして、このカップルが食事に招待してくれたことは言うまでもありません。

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プレゼントといえば、フランス人はかならずそれを贈り主の目の前で開いてみます。勿論、「開けてもいいですか。」とまず断ってから。ただ、どんなに美しい包装紙に包まれ、きらびやかな趣向をこらしたリボン飾りがかけてあろうと、ビリビリ、バリバリと容赦なく破き捨てる「豪快さ」には思わず目をつぶりたくなりますが…。そしてどんな些細な品物でも、最大級の賛辞とジェスチャーで感謝の意を表します。だから彼らにとって、受け取ったプレゼントを部屋の隅とか棚の上に、まさに「棚上げ」しておく日本人の行動は、最初奇異に映るようです。「親しい友人の間では、やはり同じようにすぐ開けてみる」と、補足の説明をするようにしていますが、「開けないのは何故?」という質問には、「客の面前でがさがさと紙音を立てて開き見る行為は慎ましくない、と日本人は考える。(これ、フランス人にわかるかな?)」「プレゼントの中身ではなく、贈り主の心を受け取るのだから、あえて中身は問わないという意味で脇に置いておくのだろう。」と答えることにしています。

あるフランス人の男性は、日本人の友人から別の説明をされたそうです。「贈り主の目の前で開けてしまって、その品にがっかりした顔を見られないようにするためだ。」と。だとすると、フランス人は日本人よりずっと嘘をつくのに長けているということでしょうか??

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