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料理サロン:講座ご報告(2015年6月19日)

2015年6月27日 土曜日

P6191693  salle a manger et salon (2)

梅雨本番。朝から小ぬか雨が降り続いています。駅からベランジェールの家まで近いのはこんな時はありがたいです。ベランジェールのリビングは、今日のような雨の日でも大きく全面に開いた窓から光が差し込んでいます。ガラスやメタリックなものをインテリアに使っていること、オレンジや赤と言ったビビッドな色使いもまた部屋の明るさに一役買っています。

P6191681  Legumes d'ete

今日のテーマは「夏の野菜と果物」。見るからに体によさそうなつやつやと光る野菜たちがキッチンでお出迎えしてくれます。

P6191724 charlotte de courgette et couli de tomate(2) Charlotte de Courgettes au Chèvre

(ズキーニと山羊チーズのシャルロット)

スライサーで薄く縦長にズッキーニをスライスし、オリーブオイルで軽く両面焼いたものを、小さなボールの内側に並べます。山羊チーズはよくこねてから、ハーブ(ミント、コリアンダーなど)、みじん切りのたまねぎ、にんにく、塩こしょうを加えてよく混ぜます。これを小さなボール状にスプーンですくって先ほどのズッキーニで包みます。トマトのクリソースは、缶詰のトマトをミキサーにかけただけ。トマトがたくさんあるときは、同様にミキサーにかけておけば、パスタソースにも使えますし、そのままジュースとしても飲めます。冷凍も大丈夫。最後にバジルの葉を飾って出来上がり。コリアンダーの香りは好き嫌いがありますが、このチーズはミントが大量に入っているので全く気になりません。ミントの香りのあとからコリアンダーのちょっとエキゾティックな香りがアクセントに。簡単ですが、とてもおしゃれな一品に仕上がりました。

P6191733 legumes farcis cuits

Légumes  farcis

(野菜のファルシ)

Farci(ファルシ)は「詰め物」という意味。今回は夏野菜に挽肉やお米をつめてオーブンで焼きます。挽肉には炒めたみじん切りのたまねぎ、にんにく、ハーブ(バジル、コリアンダー、パセリ)、たまご、塩こしょうを加えてよく混ぜます。トマトのヘタの部分はカットし、パプリカは縦半分に切ります。それぞれの底に米少々を入れ、挽肉をしっかり押しながら詰めます。トマトのヘタの部分ものせてオーブン205℃で40分ほど焼けば出来上がり。銘々の皿に野菜をのせ、付け合せにはライスを。オーブンで焼いた際に皿の底にたまった野菜や肉から出た汁をライスにもかけていただきます。肉はハーブの香りをまとって爽やか。野菜のエキスも吸ってなんともやさしく美味。

P6191735  legumes farcis avec du riz

 

P6191740  mousse de mangueMousse de Mangue

(マンゴームース)

マンゴーはミキサーにかけてピューレ状にします。水でしとらせた板ゼラチンは少量のレモン汁を煮立てた中に入れて溶かします。マンゴーピューレにゼラチン、ヨーグルト、砂糖を加えてよく混ぜます。次に生クリームをかたく泡立てて、ピューレの中に加え泡をつぶさないように静かに混ぜ合わせます。これを型にいれて冷蔵庫で4時間以上冷やしておきます。今回はマンゴーを使いましたが、イチゴや桃でもおいしいそうです。甘さは控えめでマンゴーの酸味が大人のデザートです。レモンのフィナンシエと一緒にいただきます。

P6191700  financiers cuits

Financiers au Citron

(レモン風味のフィナンシエ)

Financier(フィナンシエ)というこのお菓子、形は基本的には長方形。意味は「金融」。金の延べ棒の形に似ているからとか、金融街の紳士たちが仕事の合間につまみやすいように考案された形だからとも諸説あります。ベランジェールは小さい丸型に焼いたりもするそうです。つまり型はお好みでOKということのようです。作り方はとても簡単。小麦粉に砂糖、アーモンドパウダーを入れて混ぜ合わせます。メレンゲも加え、溶かしたバター、レモン汁とレモンの皮も加えて混ぜます。バターを塗った型に流し込み、240℃のオーブン中段で5分焼き、その後温度を210℃に下げてさらに10~15分焼きます。オーブンから出したらすぐ型から出して冷まします。このフィナンシエ、ベースになる生地に蜂蜜を入れたり、抹茶をいれたり、チョコレートを加えたりといろいろな味が楽しめます。缶などに入れておけば保存もききますので、何種類が作っておいてコーヒータイムに楽しみたいですね。

P6191742  pivoines

外は雨が相変わらず降っています。でも私達はおいしいお料理でお腹はいっぱい。楽しい会話で胸もいっぱい。とっても幸せな気分になりました。夏休み明けの再会を誓ってBonnes Vacances !!(ボンヌ・バカンス!!)ベランジェールが大好きという芍薬のつぼみが、私たちが帰るころには開き始めています。温かくてサンパな午後のひと時に花もきっと興味深々だったに違いありません。P6191707 cours

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