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料理サロン:講座ご報告(2016年3月12日)

2016年3月19日 土曜日

P3122178 dans la cuisine今回は初登場のアリスの料理レッスンです。土曜日ということで可愛いお子さんたちもお出迎えしてくれました。全員がきちんと一回は顔を出してご挨拶…と言っても小さな坊ややお嬢ちゃんは恥ずかしそうにモジモジしていましたが、そこがまた何とも可愛いのです。レッスンの途中でフランスから出張でちょうどお帰りになったご主人様とリビングで鉢合わせ。大きな袋を何とか冷蔵庫にスペースを作って詰め込んでいらっしゃいましたが、全部チーズだそうです。参加者のどなたかがご夫婦に向かって「なんだかごきょうだいみたいによく似ていらっしゃいますね。」とおっしゃっていましたが、確かにエレガントな雰囲気の漂う素敵なカップルです。アリスがそれに答えて「似P3122181 support pour des recettesてるとしたら、私たちの鼻かしらね??」とおどけて見せるところがまたすてき。
アリスのレッスンで素晴らしいと思ったことは他にもあります。参加者銘々のためにレシピーを挟むボードと、各自の名前を書いて胸にとめる名札も準備していました。自分の胸にも「Alice」と書いた名札をつけたのが好印象。レッスンの間は、参加者全員に役割を与えて、切る、こねる、焼くなど実際に体験させています。セルクルは合羽橋に買いに行く時間がないので、フランスのクリスマスシーズンにかろうじて店に残っていたものを一つ買って持っているだけだそうで、参加者全員が使えるように、透明の使い捨てコップを上手にカットして代用品を作ってありました。なんだか料理レッスンに対する情熱がビシビシと伝わってきます。よく料理サロンのマダムたちが、「これもそれも合羽橋で買った」とおっしゃるのですが、アリスは「これもそれもダイソーよ」と百円ショップの製品を上手に利用しています。レシピー用のボードも100円ショップで購入したそうですが、赤のボードの下に可愛い小花模様が入っていてとてもおしゃれ。コーヒーや紅茶をいただきながらレシピーの説明を受けて、いざ台所へ。子供さんたちの絵が貼ってあったりして、白を基調にした明るいキッチンがホンワカとても暖かい雰囲気です。冷蔵庫に子供さんの誰かの文字で「今日はパパが帰ってくる!」とメモがありました。こんなに待たれている父親って素敵ですね。さてさて、本日は4品も作ります。

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Verrines Betterave, Pommes , Noix

ビーツとりんごとくるみのヴェリーヌ

これは嬉しくなるほど「超簡単」です。が、ビーツとクリームチーズに塩少々加えてミキサーにかけると美しい淡紫のクリームができあがります。これをベリーヌの底に敷き、その上から細かくカットしたリンゴ、小さく刻んだクルミの順に入れて、いただくときに上からコショウを挽いて散らし、いただきます。クリームチーズとビーツがこんなに合うとは知りませんでした。目にも美しく、しかもビーツは鉄分をたくさん含んでいるので、体にもとてもいいと思います。是非お試しを!!

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Salade montée au Crabe et Endives

カニのサラダモンテ、チコリ添え

フランス語でpièce montée(ピエス・モンテ)といえば、何段にも盛り上げたデコレーションケーキのことですが、ここではいろいP3122225 sauce pour la saladeろな具材を何層にもしてケーキのように作り上げるところから、モンテという言葉を使っています。製菓用のセルクルを皿の中央に置いて、まず底に缶詰のカニの身をマヨネーズと塩コショウであえて敷き詰めます。次にきれいに袋をはずして細かくカットしたグレープフルーツを敷きます。(グレープフルーツの果汁をしっかり絞ることがコツです。それをしないと出来上がりが水っぽくなります。)次にやはり細かくカットしたアボカドを敷き詰めます。この状態で食卓へ出すまで冷蔵庫で冷やしておきます。食卓へ出す直前にセルクルをはずして、チコリの葉を数枚添えます。サラダの上から挽きこしょうを振ります。生クリームにチャイブのみじん切りを加えたソースを別の容器に入れて添えます。それぞれの具材の本来の味のハーモニーを楽しむ一品です。チコリの葉にサラダをのせていただくと、チコリのほろ苦さとグレープフルーツの爽やかさ、クリーミーなアボカドとカニのコラボが何とも美味。簡単に作れるのに、お洒落。おもてなしにぴったりです。具材をいろいろ変えて楽しむこともできそうです。こちらもお勧めです!!

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Quenelles Sauce Champignons et Tomates

クネル、きのことトマトのソース

クネルは小麦粉とバター、ミルク、卵をこね合わせて作った生地を絞り袋に入れて棒状に絞り出し、熱湯でゆでて作ります。日本の「スイトン」の小麦粉のお団子とよく似ています。リヨンのスペシャリテだそうです。ゆであがったクネルを耐熱皿に並べ、その上からきのことトマトをオリーブオイルでソテーしたソースを注ぎ入れ、削ったチーズを表面に散らしてオーブンで10~15分ほど焼いて出来上がりです。パスタとも違ったモチモチとした食感のクネルにトマトソースがからみ、「マンマの料理」という美味しさです。クネル作りがちょっと大変ですが、雨に降りこめられた週末などにキッチンにこもって挑戦するのもいいですね。

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Blanc-Manger Coulis de Fraises

ブランマンジェ、いちごのクリソース

ミルクとコンスターチ、砂糖で作るこのブランマンンジェ、作り方は至極簡単。コンスターチをミルク少々でよく溶き混ぜ合わせ、さらに温めたミルクも注ぎ入れて、砂糖とバニラエッセンスを加えます。一部を取り置き、アーモンドエッセンスも試しましたが、こちらは「杏仁豆腐」風となりました。やはりバニラ風味がいいようです。ラムカンか小さなボールに注ぎ入れて、冷蔵庫で最低3時間冷やしておきます。イチゴのクリソースは、イチゴ200gとレモン汁半個分、20~30gの砂糖を合わせてミキサーにかけます。必要なら水を加えて調整します。最後にこしてイチゴのツブツブを取り除きます。ソースは別の容器に入れて、ブランマンジェに添えます。デコレーションは参加者各自にまかされましたので、個性的な仕上がりとなりました。メインの濃厚なトマトソースのクネルのあとのデザートとして、さっぱりとしていてのど越しのいいブランマンジェはピッタリ。イチゴのクリソースは、ヨーグルトやムースにも合いそうです。

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また本日いただいたCôte de Brouillyはアリスのお義父様が作られているボージョレーワインです。ボージョレーといえば日本ではボージョレーヌーボーが有名ですが、ヌーボーはその名の通り「若い出来立ての」ワイン。同じボージョレーでもこのCôte de Brouillyは、ボルドーワインにも負けないパンチのある深い味わいのワインです。ボルドーほどにはタンニンを感じないところがいかにもボージョレーでしょうか。生産量が少ないために日本には輸出されていないとのこと。残念です。今日の料理はどれも簡単に作れて見栄えがいいので、「是非、家で試したいわ!」と参加者の皆さま。大満足の一日でした。

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フランス製の紙ナプキンもおしゃれ

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共同作業の息もピッタリ

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