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パリのアパルトマン滞在

2015年8月2日 日曜日

2008_1026陽子のパリ旅行2008年9月0074梅雨明けから途端に連日の猛暑。でもヨーロッパも今年は暑さが半端ではないようです。ベルギーからの便りでは、39度の熱波に2度も見舞われたとか。パリも36度の暑さだとはパリから帰国されたKiyokoさんの話。地球温暖化は猛烈なスピードで進んでいるようです。クーラーなど縁のなかったパリでも最近はクーラーを備えたホテルが増えてきたそうです。Kiyokoさんは今回のパリ旅行ではアパルトマンを借りて滞在されたそうですが、そのアパルトマンの備品の扇風機が故障していて、卓上型の小型扇風機がかろうじて動いた…とは何ともフランスらしいアバウト加減。でもホテルとは違ってキッチンもあり、パリジェンヌになった気分の滞在だったようです。

2008_1026陽子のパリ旅行2008年9月0056このアパルトマン滞在、一度はやってみたいと思う人は多いと思いますが、どうやって探すかとなると言葉の問題もあり、容易ではありませんね。日本人スタッフがパリ現地に常駐し、物件の紹介から手続きまで代行するサービスを提供しているサイトを目にしたことがありますが、ちょっと高めです。

アパートメントホテルは、ホテル本来のサービスの他に部屋にキッチンなどがついていてアパルトマン滞在の疑似体験ができますが、どうしても割高です。時期と立地にもよりますが、夏などのハイシーズンなら、6区サンジェルマン・デ・プレで6日間滞在の場合、1泊200ユーロくらいになります。Hotel Citadines(ホテル・シタディーン)のサイトの日本語版のリンクを貼っておきます。但し、これはユニット料金ですから、2人の場合は一人100ユーロ。

http://www.ena.travel/hotel-area/europe/France-Paris-bhjiji/IledeFrance-Paris-Citadines_Apartaposhotel_SaintGermaindesPr%C3%A9s_Paris-biicih/?gclid=CjwKEAjw0NytBRD-1d3QsdHNpR0SJACGXqgRj0f3fOHK7Wq8J_SJdgAGyHzTfzKVLnxWhrIPsbFkqxoChJPw_wcB

Kiyokoさんが利用したのはLODGIS http://www.lodgis.com というエージェントです。
日本語サイトがあります。同じ時期、サンジェルマン・デ・プレの小さなアパルトマンを6日間借りると、およそ1泊135ユーロ(大きさによってはもっと高くなります)、二人でシェアすれば一人70ユーロくらい。物件探しはこのサイトからできますが、実際の契約手続きはオーナーとのやりとりになるので、英語かフランス語が多少できないと難しいそうです。またこのほかにエージェントに手数料を払わなければなりません。Kiyokoさんは312ユーロ払ったそうですから、これを含めると二人で1泊200ユーロくらいになりますね。アパルトマンの大きさや期間などによって手数料は変動するようです。

その他では、Homelidaysというサイトがあります。世界中の国の中短期レンタル可能なアパートや家を紹介しています。パリの物件のサイトのリンクを貼っておきます。

http://www.homelidays.com/location-vacances/france/paris/r1216

日本語版はありません。フランス語や英語で検索する必要がありますが、例えばサンジェルマンで6日間、上と同時期に滞在すると、894ユーロからあります。1泊149ユーロ、二人でシェアすれば一人75ユーロほど。物件を自分で選んでオーナーと直接メールでやり取りすることになります。これはフランス人から教えてもらったサイトで、利用者のコメント欄を参考にして選ぶようにアドバイスを受けて、私も実際に一度利用したことがあります。

Kiyokoさんのアドバイスと合わせてアパルトマンを借りるときのポイントをいくつか…。

― 物件の立地を地図などで確認しておくこと。交通量の多い道路に面している場合、騒音の問題があります。特に夏などは冷房が完備していないアパルトマンでは窓を開けて寝ることになりますから、睡眠障害になることも。私の場合は2階の部屋でしたが、早朝5時くらいに窓の下の石畳をゴミ収集車がやってきて各建物から巨大な金属のごみ箱を引き出していく音で毎朝目を覚まされました。

― エレベーターのあるアパルトマンを選ぶこと。パリの建物は、エレベーターを備えていないところもあります。重いスーツケースの上げ下ろしには、狭くて急な階段は大変です。エレベーターと言っても、人が二人も乗るとキツキツの狭いものが大半ですが、それでもないよりはましです。

2008_1026陽子のパリ旅行2008年9月0053― サイトの写真はどれも美しい部屋ばかりですが、実際に行ってみると、トイレのドアノブが壊れていたり、水回りに問題があったり、オーナー自身が電子レンジや洗濯機の使い方を知らない、など「えーッ!」という事態にたくさん遭遇します。でもそれも含めてのフランス生活です。日本のようにきちんと整備された住環境は特別なのだと知らされます。それでも数日もたつと、なかなか開かないドアの鍵にも「わが家的な」愛着がわいてくるものです。

2008_1026陽子のパリ旅行2008年9月0054― 長期滞在になればなるだけ賃料も割安になります。利用者のコメントなどを見ていると、同じアパルトマンにリピートして滞在する人もチラホラ。最初は短期間からトライして、ここは!という場所に出会ったら、次から1か月、2か月の滞在にのばして借りるというのがいいかもしれません。ホテル滞在ではアメニティーが不足しているくらいでも損をしたような気分になりますが、アパルトマン滞在だと、ドアの取っ手が壊れていようが、隣の住人の部屋の出入りのたびにこちらの部屋の壁まで揺れようが、Tant  pis !(仕方ない!)と思えてしまうから不思議です。

 

 

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