Home > カルチャーサロン, カルチャー講座, フランス語 > カルチャーサロン「スウェーデンを知るⅡ」:講座ご報告(2015年6月25日)

カルチャーサロン「スウェーデンを知るⅡ」:講座ご報告(2015年6月25日)

2015年6月28日 日曜日

 

P6251754  salon

梅雨というのに素晴らしい晴天。しかも真夏のような暑さです。広尾駅から15分ほど歩くとグニラの家があります。すっかり夏姿のグニラがにこやかにBonjour (こんにちは!)と扉をあけてくれます。彼女はスウェーデン人ですが、フランス語も英語も母語並みに話せます。日本語もちょっと分かるのです。北欧の人たちの言語能力は本当に素晴らしいです。

さて本日は去年5月に開かれたスウェーデンカルチャーサロンの第二弾。前回同様にスウェーデンの地理、自然、社会などのプレゼンに加えて、歴史と文学、アート、音楽の紹介も加わります。皆様の到着はまさに12時、ランチタイム。グニラが準備してくれたスウェーデン料理をまずは味わうことにいたしましょう。

P6251756  salle a manger

白地に赤と青のストライプが入ったテーブルクロスにグリーンのナプキンと白い皿。シンプルですが、清潔感溢れるテーブルです。そこでいただくのはGratin de Saumon(鮭のグラタン)。

P6251758 gratin de saumon

スライスしたポテト、サーモン(スモークサーモンでもOK)、輪切りにした玉ねぎ、ディルの順に耐熱皿に重ね、卵とミルク、生クリーム、塩こしょうを合わせた液を流し込んで、中火のオーブンで45分ほど焼けば出来上がり。至極簡単ですが、とってもおいしいのでびっくりしました。いただくときに溶かしバターの熱々を上からかけるのがポイントかもしれません。「いい塩梅」とはこのことかというお味で、皆様、勧められるままにお代わりに手が出ます。白ワインも冷えていてグラタンによく合います。グリーンサラダもお変わりが続出。「まだたくさんあるからどんどん召し上がれ!!」と台所からサラダの追加が登場。

P6251760  gratin de saumon sur l'assiette

その後これでもか、とばかりにグニラお手製のデザートが。バニラアイスにルバーブをジャム状に煮込んだソースをかけ、pâte d’amande(マジパン)をすりおろし器でけずったものを軽くローストして上から散らします。ルバーブの赤が美しく、マジパンのカリカリとした食感も楽しい。太いサラミのような形状をしたマジパンは初めて見ました。フランスから持ってきたようです。アーモンドを砕いたものよりソフトで主張しすぎずいい脇役に徹しています。グニラのゆったりとしたサービスで、皆様もすっかりくつろぎ、お腹も満たされたところで、リビングへ移動して、今度はスウェーデン紹介です。

P6251761  glace au rhubarb

今回初めて紹介されたスウェーデン人画家Carl Larsson(カール・ラーション)。ご存知の方もいらっしゃいましたが、知らないという方も多くいらっしゃいました。私も初めて知りました。彼が描いた家族と家の水彩画がステキです。非常に貧しい家に生まれたものの、天賦の絵の才能を認められ、結婚して7人のこどもに恵まれ、仕事も順調だった時代の水彩画集「私の家」は、家族の風景だけでなく、彼の妻の手になるインテリアが今見ても魅力的。ウイキペディアのリンクを以下に貼りました。どうぞ覗いてみてください。子供たちも可愛くて、気持ちがホンワカしてきます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

次に文学。1909年のノーベル文学賞で女性の受章者第一号になったのがスウェーデン人だったってご存知でしたか?Selma Lagerlöf(セルマ・ラーゲルレーヴ1858-1940)。彼女の名前は知らなくても、彼女の作品「ニルスの不思議な旅」はテレビアニメでご覧になっていた方も多いかと思います。いたずらばかりしている腕白小僧ニルスが妖精に小人にされ、ガチョウと一緒にスウェーデンを旅する物語です。実はこれは子供たちに地理を学ばせるためにと依頼を受けて書かれた物語なんだそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B4

あの有名なABBAもスウェーデン人のグループだったんですね。このグループ名は4人の名前の頭文字をとってつけられたとか。しかも彼らが二組の夫婦だったとは知りませんでした。全盛期の後、彼らは2組とも離婚してしまったそうですが、仕事もプライベートも何もかも一緒では公私の切り替えも難しく、大変だったことでしょうね。

その他、前回と同様男女平等、社会福祉システム、王室等々面白い話満載で、アッという間に時間が過ぎてしまいました。

「さあ、それではフィーカに食堂へ戻りましょう!!」とグニラ。Fika(フィーカ)とは「甘いお菓子といっしょにコーヒーを飲む」という意味でいわゆるコーヒータイムのスウェーデン語。もとの意味は「コーヒー」だったそうですが、今は「フィーカ」と言えば「お菓子とコーヒーで一休み」、オフィスでも友達とでも家庭でも、時間に決まりはなく、朝からフィーカ、ランチのあとにフィーカ、夕方にフィーカとスウェーデン人はよくコーヒータイムをとるようです。

P6251767  gateau de chocolat au noix de coco

P6251771  rouleau de gateau chocolat

フィーカにつきものの甘いお菓子、本日は2品。「ココナッツチョコレートケーキ」と「チョコレートロールケーキ」。ロールケーキのほうは小麦粉の代わりにコーンスターチを使うのだそうで、生地にサクサク感があります。どちらもチョコレートたっぷり、バターたっぷり。体重計が目の前をチラチラしましたが、エスプレッソと一緒にいただく誘惑には勝てません。

P6251774  gateaus sur l'assiette

参加者の方から「スウェーデンの国旗にはどんな意味があるんでしょう?」という質問がでましたが、グニラは「あら、そう言えば何の意味かしらね?知らないわ。」と答えていました。確かに身近なものだけに余り意味など考えませんよね。ちなみに後で調べたところ、「青は澄んだ空、金色はキリスト教、自由、独立を表す」そうです。ところで日本の国旗についてはご存知ですか?ついでに調べてみました。聖徳太子の時代から「日出ずる国」と称したように「日DSC_0092の出の太陽を象徴」。それは日本人のほとんどがそのように説明できることでしょうね。しかし、「赤は博愛と活力、白は神聖と純潔」だそうです。知りませんでした。

それから嬉しいニュースです。グニラの日本滞在があと2年延びました。99%帰国と言っていたので今日はau revoir (オルボワール:さようなら)を言わなければならないと思っていましたので、本当によかったです。スウェーデンの大自然のようにおおらかで、温かいハートを持つグニラのファンが今日もまた増えたようです。盛りだくさんカルチャーサロン、皆様楽しんでいただけたようです。Merci ,Gunilla !

カルチャーサロン, カルチャー講座, フランス語