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カルチャーサロン「フランス人マダムと行く合羽橋道具街ツアー」:講座ご報告(2015年2月20日)

2015年2月24日 火曜日

P2201375  Kappabashi Land Mark

合羽橋をフランス人マダムに案内してもらう…「何それ!」と思われる方もあるかもしれません。でも現実には、合羽橋に一度も行ったことがない日本人は案外多く、逆に日常的に食材や調理道具を買いにこの街に足しげく通う外国人も多いようです。料理サロンを開いているマダムたちの台所では珍しい道具や食材をよく目にします。「どこで?」と聞けば、かならずといっていいほど「合羽橋で」という答えが返ってきます。彼女たちの行きつけのお店を是非教えてほしいという参加者の方たちのご要望からこのツアーは生まれました。何しろ170もの店舗がある合羽橋です。今日の案内役のマリオンも最初に来た日は、店を見るのに3時間をかけてわずか50mしか進めなかったと言っています。それほどに一度店に入ったら「発見!発見!」の連続で、時を忘れる魅力があるということでしょう。フランス人のマダムの後から、ゾロゾロと日本人マダムたちが「ヘェー!ヘェー !」と歓声をあげながらついて回る世にも奇異な光景の始まり、始まり!!

P2201409  magasin Niimi銀座線「田原町」駅に集合して、いざ道具街へ。まずランドマークともいえる巨大コックがにょっきりと顔を出しているビル「ニイミ」とその向かいにこれまた巨大ティーカップが縦に並んだこちらも「ニイミ」のビルが建つ十字路からスタート。一件目の「ニイミ」は食器の他、調理器具が充実。プロの使う道具が並びますが、一般家庭の台所でも活躍しそうなもの - パイ生地の縁のひだを作るピンチなどなど手頃な値段のものがどっさりあります。1時間いても飽きそうにありません。

P2201406  magasin Kitchen World次に「キッチンワールドTDIナイフショップ」にて、レモンゼスターを。これはマリオンのレッスンで使われているのを見たときから買おうと決めていた方が何人もいらっしゃいました。同じようなタイプでしかも反対側の柄にパイナップルの皮も向けそうな上部な刃がついたものが、ずっと安い値になっていたので、お店の方にたずねると、「あっ、そっちは中国製」とのこと。すぐ元の場所へ戻し、マリオンのキッチンにあったのと同じドイツのWusthof(ヴォストフ)社製を数人の方がお買いあげになりました。インターネットでは2,300円くらいしていますが、1,620円ですからやはり安い!電車賃をかけてでも行く価値あり!!

P2201408  magasin pack「伊藤景パック産業株式会社」は、包材のほか、プラスティックのヴェリーヌや、カップなど大人数のパーティーなどで活躍しそうな使い捨て用の(でもまた洗って使いたくなるようなかなりしっかりした作りの)容器や、マフィン用の紙製型など豊富な品ぞろえです。マリオンのレッスンで使われていた透明なレンゲ型のスプーンもここにありました。

 

P2201386  cercles et emporte-piece「キッチンワールドTDI」は、食器から鍋、調理道具、製菓用道具など充実した品揃えです。次回、マリオンのレッスンでパテ・ド・カンパーニュをやるということでテリーヌ型を購入。手頃なサイズの白い蓋付き陶器製が1,000円。普通4~5,000円くらいするようですから、これも感激の安さです。セルクルなどもサイズ、型など迷うほどの種類です。このあたりから皆様のお買い物袋は相当なふくらみを帯びてきました。

P2201384  magasin 1「馬嶋屋菓子道具店」では、シリコン製ケーキ型を購入。他の店舗でも扱っていますが、ここの店の種類がダントツだそうです。ミニマドレーヌの型が1,728円也。インターネットでは同じシリコマート社のものが2,300円くらいはしていますから、本当にお得。型抜きが店舗入り口に鈴なりにぶら下がっているのは圧巻です。

 

P2201385  alveoles

 

P2201379  faire des courses

 

 

 

 

 

 

P2201403  kitchen Museum  Nabe「Kitchen Museum」(中尾アルミ)は、もともとアルミ鍋で有名な店舗だそうです。こちらもいろいろなお道具をそろえていますが、やはり何と言っても鍋の種類が豊富。使い勝手のよさそうなオリジナル商品が今なら30%オフという店員の方の説明に心そそられますが、すでに手荷物はかなりの重量に…。ここは涙をのんで「必ずや次回こそ!」。この店をご存知だった方は「やっとこ鍋」を予定通りにお買い上げ。

P2201405  magasin de Hocho  Kamaasa「釜浅」は包丁の店。ここではフランス語と英語で包丁の説明をしてもらえるそうです。基本的に説明できるスタッフは常駐しているそうですが、念のため電話で確認してから行くのがお勧めとのこと。そこから数軒先にあるもう一つの包丁店「かまた刃研社」は、店先で職人さんが包丁を研いでいるブースが目印。ここで買ったものでなくても研いでくれるそうです。また購入した包丁にはその場で名前を無料で彫ってくれるサービスもあります。マリオンはここで70歳のお祖父さんのために包丁を買って、「古希祖父」と彫ってもらったとか。和食ブームのせいでしょうか、どちらのお店にも外国人がチラホラ入ってきていました。

P2201391 Sometaro途中でランチタイムをとりました。お好み焼きの「染太郎」。ヨーロッパの食べログ系のサイトで紹介されてから、外国人客が増えたとはお店の人の話。私達が行ったときもすでに数人の外国人が来ていました。マリオンも界隈を歩いていて偶然見つけたそうですが、以来よく友達といっしょに来るのだとか。昭和レトロな店内(トイレも今や絶滅危惧種の純和式!)が外国人には「日本的」で魅力らしいです。次から次へと外国人が入ってきます。日本人との比率は半々くらいでしょうか。偶然、隣のテーブルに居た女性がマリオンのフランス語を聞いて声をかけてきました。フィリピン在住のフランス人。東京旅行中の彼女、東京からフィリピンへ転勤になった友人からこの店を聞いてやって来たとのこと。しかもその友人は偶然にもマリオンの友人でもあり、奇遇とはこのことです。マリオンは早速スマホでフィリピンの友達にメールを。「C’est fou !!」(有りえない!!)という返事がすぐ返ってきました。恐ろしや「染太郎」です。

P2201394 dans le restaurant

 

P2201389  Marion et participantes devant Sometaro

 

 

 

 

 

およそ5時間も居続けた合羽橋。気が付けば日は陰り始め、冷たい北風が吹きだしました。見学のつもりだけだった方たちもそのころには袋をいくつも下げて、中にはテーブルを購入された方まで!!マダムTはキャリーバックを持っていらして、「本気買い」を見せつけてくださいましたが、確かに合羽橋はキャリーバックが必要です。最後にマリオンからの合羽橋ショッピングのコツをお伝えしておきます。「時間は1時間と決めること。財布には1万円札を1枚だけ入れて行くこと。」

P2201414  choses que j'ai achete

本日の戦利品:シリコン製マドレーヌ型、蓋付きテリーヌ型、ピザカッター、レモンゼスター、オイル&ヴィネガーボトル しめて5,789円也!安!!

 

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