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アートサロン(コラージュ):講座ご報告(2013年9月12日)

2013年9月13日 金曜日

やっと涼しくなってきたかとホッとしていた矢先にまた30度を超す暑い一日となりましたが、ソフィのリビングは、涼やかな木立ちの緑に囲まれて快適な空間でした。(勿論、クーラーがフル回転しておりましたが…)

本日は初回サロンで取り上げたコラージュに再挑戦。台紙は各人好みのサイズですが、タブロー(絵画)を制作します。作業に入る前にソフィから取り組み方の説明がありました。

― 気に入った台紙、サイズ、好きな絵や写真、文字などをすべてまず手にして、それから浮かんだイメージに沿って素材を貼りつけていくこと。

― あまり考えすぎないこと。インスピレーションを大切に。子供のように自由奔放に遊び心で向かうこと。途中で当初のイメージが変わってしまっても全く構わない。

― 素材(紙、写真、絵、新聞など)はちぎったり、切り出したりして使用。貼った素材の上から絵の具で色をつけたり、スタンプを使うのもおもしろい。

いくつも用意された大きな箱から気に入った素材を見つけ出すことから開始。コラージュをする人間にはこれはまさに「宝の山」。コラージュに全く興味がない人の目には単なる「ゴミの山」。

「アートセラピー」という言葉がありますが、いろいろな意味で納得させられます。まず、作品には制作者のパーソナリティーが色濃く表れます。ピンク系を多用するロマンチック路線の方。いろいろなメッセージを一気にワ~ンと盛り込む方。しっとりとした色調で大人の哀愁を表現する方。お疲れがたまっている方の作品はちょっと元気がない。その一方、紙や色を重ねていくうちに、無意識のうちに自分の中にあるものを発散させていきます。それが作品の中でうまく表現できるかどうかで心の落ち着き方も違ってきます。今回はどの作品も優劣つけがたい個性の光る秀作揃いとなりました。ソフィが全員の作品を丁寧に見て回り、素敵なコメントを各人に残してくれます。中でもソフィが「何て日本的なんでしょう!!」と驚いた作品はどれだかおわかりになりますか?


     

 

 

 

 

上段左から2番目の作品です。西洋のコラージュは空間を埋めていくのが基本だそうですが、この作品では、貼りつけられたモチーフが、そのまわりに大きく残された空間を際立たせています。生け花でも空間を大切にしますね。また左右非対称にすることで、空間に「密と疎」が生まれ、双方が引き立てあうというところに日本画の美があります。

参加者の中のおひとりがつぶやかれました。「家でひとりでコラージュをやろうと思えばやれるけれど、こんな風にみんなで意見を言い合ったり、ソフィからコメントをもらったりできるのは、最高に楽しい。今日は本当に楽しかったです!!」これこそがアートサロンの醍醐味です。この味を知った方々は次々とリピーターになっています。まだ未体験の方、アートサロンの扉は貴女のためにいつも開かれています。

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