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フランス現代映画サロン:講座のご報告(2013年3月28日)

2013年3月31日 日曜日

今回は昨年に引き続きフランス現代映画を5作品紹介していただきました。
年間おびただしい本数が製作されているフランス映画の中からミシェルが選んだ作品はどれも映画ファンなら垂涎の的になるものばかりです。

紹介された映画は以下の通りです。(*)日本で発売されているDVDあり
各映画のストーリー詳細は、イベントご案内のページに載せてありますので、そちらをご参照ください。作品が一つ変更になっています。Angèle et Tonyの代わりにL’arbreを取り上げています。

―(*) Ma femme est une actirce(邦題:ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール)
ジャンル:コメディー/ロマンス(2001年/ 日本では2003年に公開)
監督:Yvan Attal
主演:Charlotte Gainsbourg, Yvan Attal他

―Holy Lola(邦題なし)
ジャンル:コメディードラマティック(2004年)
監督:Bertrand Tavernier
主演:Isabelle Carré, Jacques Gamblin他

―(*) Fauteuils d’Orchestre(邦題:モンテーニュ通りのカフェ)
ジャンル:コメディー/ロマンス(2006年/日本では2008年4月に公開)
監督:Danièle Thompson
出演:Cécile De France, Valérie Lemercier, Albert Dupontel他

―(*) L’Arbre:(邦題:パパの木)
ジャンル:ドラマ (2010年8月/日本公開予定2013年6月)
監督:ulie Bertucelli
出演:Charlotte Gainsbourg, Marton Csokas, Aden Young, Penne Hackforth-Jones他

―Le prénom(邦題:なし)(2012年)
ジャンル:コメディー
監督:Alexandre de Lapatelière , Matthieu Delaporte
主演:Patrick Bruel, Valérie Benguigui, Charles Berling, Guillaume de Tonquédec

※「コメディー」は、日本の「お笑い」とはちょっとニュアンスが違っていて、基本的には最後がハッピーエンドに終わる筋書をこう呼ぶのだそうです。それに男女の愛がからむと「コメディーロマンス」。最後がハッピーエンドでない、どちらかというと悲劇的な終わり方をするものは「ドラマ」となるそうです。

どれも捨てがたいのですが、今回は今年6月に日本公開が決まったL’Arbre(邦題:パパの木)を取り上げてご報告いたします。監督のJulie Bertucelliは、オーストラリア人の作家Judy Pascoeの小説(Our Father Who Art in the Tree : 仏語版 L’Arbre du Père パパの木)を読んですぐさまこの映画を撮ることを決めたそうです。舞台はオーストラリア。仏豪共同制作の映画です。母親役には英仏バイリンガルのCharlotte Gainsbourgが抜擢されています。フランス語版では、彼女自身が自分のセリフをフランス語に吹き替えています。しかし、この映画の一番の主役は巨大なイチジクの木です。どうしてかというと「パパの木」だからです。監督のJulie Bertucelliは、イチジクが多く生息していることで有名なクイーンズランドで1000本近くもの木を見て回ったほどの入れ込みようです。どんな話なのかは何となくご想像がつくかと思いますので、これ以上申し上げるのはやめておきましょう。映画をご覧ください。どうしてもストーリーが気になって眠れないという方はリンクをはりましたので、そちらからのぞいてみてください。差しさわりのない程度にストーリーに触れるとしたら、これはオーストラリアの大自然の中で、家族が悲しみを乗り越えて強く成長していく物語です。オーストラリアならではの美しい自然の映像は圧巻です。そして自然が美しいだけでなく、時としていかに過酷であるかということは、日本が一昨年に経験した多くの人の悲しみとも重なり、またそれでも人間は勇気をもって生きていけるのだというメッセージには感動を覚えます。日本上映に先駆けて、4月4日19:00から東京日仏学院で、上映会が行われ、その後には監督のトークショーも用意されているそうです。上映会の詳細と映画の内容は以下のサイトでご確認ください。
http://www.institutfrancais.jp/

今回は、映画のダイジェストを見た後で、ミシェルお手製のお菓子をいただいて楽しいひと時を過ごすことができました。Gâteau aux Pommes et Noix(りんごとくるみのケーキ)はクラフティのようなやさしい甘さのお菓子で、ついつい勧められるままに二切れ目へと突入…。本当にフランス人マダムのお宅でのティータイムは危険です。

このサロンについては、参加者のおひとりの方のブログにもアップされています。きれいな写真が並んでいますのでそちらも合わせてご覧ください。
http://tuesgenial.exblog.jp/

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