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Sortie amicale 梅見の散策交流会

2013年3月6日 水曜日

インターカルチャーのフランス人の先生と日本人受講生の方々との交流会を開きました。
小石川後楽園の梅林を散策。
天気は朝から曇っていて、風も冷たく、ちょっと心配でしたが、後楽園にたどり着いたころから「晴れ女」がたくさんいたのでしょうか、日差しがでてきました。フランス人はみんな「私は太陽がないところはダメ!」とか、「オーストラリアの光が恋しい !」などと冷たい風の中でブーブー言っていたのですが、お日様が顔を出すと、(Eh ! Voilà !)「そらそら !」と大喜び。こんなに太陽が大好きなフランス人、天照大神もさぞやご満悦のことでしょう。でもフランスの家屋は基本的に暗くて寒いんです。だからでしょうか。太陽が出ていると、せっせと外気浴にいそしみますね。ちょっとくらい寒くてもテラスでお茶を飲んだり、水温20度の10月末の海で海水浴をしたり…。確かにパリのような石畳と石造りの建物がひしめく大都会で暮らしていたら、光いっぱいの田園や海岸近くに別荘を建てて、時々日光浴がしたくなるのはわかる気がしますけど。

小石川後楽園は、水戸の徳川光圀が作らせた庭園だそうで、梅林もあれば、桜の大木もそこかしこ、初夏には藤、花菖蒲、秋にはもみじと、四季折々に見所があります。庭園の木々のむこうに東京ドームの白い屋根がまるで雪をかぶった山のように顔を出し、四方を高層ビルに囲まれている様子に、(Quel contraste !)「すごいコントラスト!」とフランス人。古いものと近代建築が同居しているのが東京の典型的な風景だと彼女たちは言います。確かにパリにも高層ビルの立ち並ぶデファンス地区はありますが、ルーブルやオペラ座の近くには高層建築は建っていませんものね。

池の丸々太った鯉をみて、ヴァレリは「うちの金魚もそのうちこんな風になるかもね。」彼女のキッチンの水槽で飼われている3匹の金魚は、行くたびに確かに確実に大きくなっています。長期旅行へ出かけたときに、えさのディスペンサーの加減で、たらふくえさを与えることになってしまって以来とか。

梅はまさにほぼ満開。白・紅・桃色・霞色…「凛として香る」という表現がぴったりの梅の花。フランス語版のパンフレットには、(Bairin, un bois d’abricotiers du Japon)とありますが、「これはabricotier(杏の木)なの?prunier(梅の木)じゃないの?」とミシェル。
もしかしたら、フランスのpruneは日本の梅の実とはちょっと違うので、実の形などが似ている杏に「日本の」を加えてより正確に表現しようとしているのかもしれませんが、かといって「abricot(杏)」でもありませんし…。しばし日仏井戸端会議。結論は「きっと何かの間違いね。」ちゃんと理由があるならごめんなさい。教えてください!!
歩き疲れ、しゃべり疲れ、庭園を出てみんなで喫茶店へ。フランス人4人、日本人5人がここでもまたよくもまあ話す種があるわというくらい、ペチャクチャ続きます。でもこの日仏の人数の割合:黄金比率です。日本語とフランス語が混ざって何が何だか。でもみなさん、一様に参加して、フランス語が話せない日本人も日本語が分からないフランス人も楽しそうでした。レッスンでは、フランス人マダムがほとんど話し方にまわり、日本人の生徒は聞き方に徹することが多いですが、このような小さな交流会では、日本語を習っているマダムは、フランス語がわからない生徒に一生懸命日本語で話しかけ、日本人の一生懸命のフランス語にもちゃんと耳を傾けてくれます。「日本ではどうなの?」「フランス人はどうなの?」とまさに楽しい異文化交流の場になっていました。お茶目なマダムたちもチャーミングでした。今回は予告が急だったので、スケジュール調整ができず参加できずに涙された方も多かったと思いますが、また次回sortie amicale交流会を開いたときには、生徒の皆様、是非ご参加ください。まずは楽しい散策のご報告まで。

交流会, 神楽坂・飯田橋周辺