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アートサロン[コラージュ]:講座のご報告(2012年12月13日)

2012年12月17日 月曜日

今日は広尾のソフィの家で「コラージュ」の教室がありました。ソフィのリビングのバルコニーは、紅や黄の葉をつけた大きな木々に囲まれて、静かな晩秋の日差しを浴びています。北欧風の家具とアジアンテイストのインテリアが調和した室内には絵画やオブジェが並んでいてまるで美術館。

コラージュ作り手順

コラージュ??]昔、美術の時間に聞いたかもしれないけれど、なんだったかしらん?という人も多いと思います。私自身、「貼り絵?」くらいのお粗末な知識でのぞみましたが、実際にソフィの説明を聞いて、自分で[コラージュ]を体験して、そのおもしろいことにびっくり!時の経つのも忘れてカード作りに没頭することに…。

まずソフィお手製のサブレとお茶を楽しんでいるときに、ソフィが紙を一枚出してきて言いました。「順番になんでもいいからここに言葉を一つ書いてください。書いたらその部分は折って次の人には見せないで。次の人も同じように書いて隣の人に紙を回して」6人がそれぞれ書いて、最後にソフィがその紙を開くと、「河、羽、縁結び、空、amour(愛)、夜の月」と字が並びました。これがソフィいわく、「言葉のコラージュ:コラージュの詩」だとか。字でもコラージュが出来るんですね!!
コラージュは、第一次世界大戦のころに生まれたアートで、物資も不足し、苦しい生活の中で「楽しみたい」という人々の思いから生まれたアートだそうです。材料も、写真、文字、絵、絵の具、インク、デッサン…なんでもOK。唯一のルールは、「偶然性」を楽しむこと。深く考えず、好きな色、好きな絵を合わせていくうちに、思いもかけない仕上がりになる「驚き」-これがコラージュの神髄だそうです。こんな意味をなさない音の響きだけを楽しむ詩もあります。(Zimzim urallada zimzim, urullala zimzim zanzibar, zimzalla zam)

ソフィは私たちの作品をひとつひとつ写真にとりながら、「すばらしい!」「美しい!」「おもしろい!」などと褒めちぎります。そして、各作品について「この色使いがきれい」とか「素材の使い方がおもしろい」など、どこかいいところを見つけ出してコメントしていきます。フランスの学校の美術の授業では、教師は生徒に絵の描き方を指導しないと聞いたことがあります。紙と絵の具を持たせて、自分の好きなように描かせるのです。そしてきっとソフィのようにいいところを見つけてほめて、子供たちを励ますのでしょうね。こうして個性豊かな、ちょっと自信過剰なフランス人気質が培われていくのですね。
作品完成記念撮影
作品とレッスンの模様は、ソフィのサイトにもアップされています。
次回の教室では、pochoir (型紙)を使ったもう少し大きな作品に挑戦します。
http://leszas.wordpress.com

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