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東京のパリ:プチ・モンマルトル「神楽坂」-2

2012年11月21日 水曜日

前回に続き、神楽坂のお話。
神楽坂日仏学院、フレンチレストラン、フランス人居住区… さながらフランス村のようですが、実はこの界隈とフランスとの関係は古く、関東大震災で焼失するまで、飯田町(現在の九段南辺り)にフランス大使館公邸があったそうで、市谷の陸軍士官学校は明治初めにフランス軍事顧問団の協力で設立されたとか。もっと遡れば徳川慶喜はフランスから軍事援助を受けており、ちょっとだけフランス語も勉強したそうな。江戸城近くのこの地区にフランス人が住んでいたのかもしれません。今や文化的イメージが強いフランスですが、日本との接触原点はちょっと「コワモテ」のイメージだったんですね。
さあ、ここからは文化の薫り高いフレンチ神楽坂の紹介です。

Le Clos Monmartre(ル・クロ・モンマルトル)
Le Clos Monmartre(ル・クロ・モンマルトル)この店名は、パリ・モンマルトルの小さなぶどう園で生産されているワイン名だとか。
フランス人のソムリエ、Janick Durand氏が作ったビストロです。だから、ランチだってワイン付きです。料理はもちろん美味! 量もお品のよすぎる「神楽坂ポーション」ではなく本場フランス並みに「ド〜ン」と主張してきます。デザートは別注文ですが、たくさんのトレイを順番に持ってきてくれて、その中から好きなものを選びます。一度キッチンに下げられて、ソースやクリームでお色直しをした嬉しくなるくらい大きな塊が運ばれてきます。(幸せな時間♪)
フランス人のギャルソンがサービスしてくれる日もあって、まるでモンマルトルへ瞬間移動したような錯覚に…。フランス人のお客さんが多いのも納得です。
http://leclosmontmartre.com/

欧明社
フランス語図書専門店 欧明社こちらは、神楽坂というより飯田橋になりますが、大変由緒あるフランス語図書専門店です。1947年に開業ということですから、私が生まれる前から営業していらっしゃる!!(これ本当!!)しかもフランス出版協会から日本で唯一認定証を受けた本屋さんです。
小さい店ですが、中に入ると、懐かしい本屋の匂いがします。子ども向けの絵本から小説、哲学書、そしてフランス語の教材、なんと日本語の教材まであります。年末になるとフランス直輸入のカレンダーや手帳も置いています。
店員さんに本のタイトルを伝えると、ちゃ〜んと書架から見つけ出してくれます。頭の中に全部入っているんですね。スゴイ!!右を見ても左を見ても、本という本の背表紙はフランス語。狭い通路でフランス人のお客さんと<Oh, pardon !>(あら、ごめんなさい!)なんてすれ違いざまに言い合ったりして…。ここもプチフランスです。
飯田橋の本店の他、日仏学院とアテネフランセにも店があります。
http://www.omeisha.com/

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